彼は、耳を信じなくなった | 北風家のおやじのブログ

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今朝は童門冬二さんの著書よりご紹介します。



宮本武蔵は流浪生活を長く送ったが、彼の流浪は、単に日本の国々を訪ね歩いたということだけではない。

必ずそこで情報をキャッチした。

情報の仕入先は、特に安い宿屋であった。

今でいう、ビジネスホテルや大衆酒場やビアホールの中にどんどん入り込んでいって、そこで庶民から、偽りのない本物の情報を仕込んだのである。

それが武蔵の人生観を組み立てていった。

現代も同じだ、と武蔵は言うだろう。

「人が沢山集まる場所へ行きなさい。

そして情報を仕入なさい。

しかし、人から聞く話や、読む新聞や週刊誌や、あるいはテレビその他から仕入れた情報を、他人と同じように受け止めていたら、それは駄目ですよ。

むしろ、その情報の中に含まれている半歩先、一歩先の変化を読みとらなければ、情報をいくら大量に仕込んでも意味はない。

そこが、情報に対して、あなたがそれを活用できるかどうかの分かれ目だ。

同じことを聞いても、同じことを読んでも、違うことを感ずるような情報の処理方法が必要ですよ」

宮本武蔵は、「観(かん)と見(けん)」という言葉をよく使った。

心の目でものごとを見ろ、ということだ。

しかし、その前提は、「聞くよりも、自分の目で確かめろ」ということを言っている。

旅から旅をしながら、剣一筋に生きた彼は、多くのことを聞いたし、また自分の目で見た。

しかし、聞いたことと、見たこととが、必ずしも一致しない場合が多かった。

彼は、耳を信じなくなった。

特に人の噂というのを信じなかった。

自分の心の目が見る事実だけを信じた。

「宮本武蔵の人生訓」
PHP文庫より。

あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます