
「ピクミン3人」
今朝は「100万人が涙した!!」お話をご紹介します。
タイの農村でおじいさんに育てられた嘉村美佑(ミュウ)さん。
ミュウさんが幼い頃から、お母さんは日本に働きに行っていました。
3年前。
お母さんが日本人男性と再婚し、ミュウさんも日本で一緒に暮らすことになります。
楽しみだったのは、初めて見る雪と16歳の誕生日。
早く働いて、生活費や学校の費用を自分で払いたかったのです。
ミュウさんは、現在17歳。
毎朝6時に起きてアルバイトに行きます。
夕方、仕事を終えたミュウさんが向かうのは、区立中学校の夜間学級。
仕事でつかれていても、
明かりが灯った学校が見えてくると、ミュウさんはいつも駆け足になるのです。
帰宅した後は午前1時まで勉強。
土曜も日曜も、仕事は休みません。
お母さんは娘の体を気づかいますが、ミュウさんは働きながら学べることが嬉しいのです。
「タイにいた時、私が学校に行けたのは、お母さんがお金を送ってくれたからです。私はお母さんにもう迷惑をかけたくありません。ずっと働いてきたお母さんを楽にしてあげたいです」
いつも持ち歩いている小さなノートは、ミュウさんの家計簿です。
記載されているのは、給食費や、定期代や、ディスカウントショップで見つけた100円のズボン。
なるべくたくさんお母さんにお金をあげたいから、カラオケに行きたくても我慢します。
昨年からはノートに「貯金」という項目が増えました。
ミュウさんはお金を貯めて大学に行きたいのです。
「私は日本語が出来るようになりました。英語も数学も好きです。中学の先生は、頑張れば可能性は広がると教えてくれた。だから、もっと勉強して、私は将来、スチュワーデスかガイドになりたいです」
17歳の少女のつましい家計簿。
夢に到達するまでの足跡の一歩一歩がそこには記されています。
「手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ」
文化放送・大竹まこと編より。