小学校から大学までずっとジョークだけを専門に教える先生がいると・・・ | 北風家のおやじのブログ

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今朝は

本田宗一郎さんの著書よりご紹介します。



ジョークというのはアイデアである。

しょっちゅう言いつづけているとすらすら出てくる。

一つの訓練である。

だから、私は、小学校から大学までずっとジョークだけを専門に教える先生がいると、学校というものが楽しくなると思う。

親が、学校へ行け、学校へ行けと言わなくても、子供は自分から行くようになるのじゃないか。

あまりかたいものばかり教えるから子供はいやになってしまう。

子供が漫画が好きだというのは、おとなから見ればジョークだ。

子供というものは学校の本は見なくても、宿題はやらないでも漫画は見ている。

ジョークという科目があって、そういうものを教えてくれれば、学校はもっと楽しくなり、人間のスケールが大きくなるのじゃないか。

職場でもお互いにジョークを取り交わすようになったら、もっと楽しい職場ができ上がりはしないか。

今の学校を見ていると、まじめなことだけを教えている。

ジョークは自分が世間へ出て習う以外に教えてくれるところがないけれども、日本人というのはかたいものだから、言う場所がない。

言うと下品だといわれるから、言わん方がいいということになって、ますますもって練習不足で、全然他流試合ができない。

だから、下手にジョークを言うと下品なジョークになり、いやみになってしまう。

ジョークというのは実にむずかしい。

そのときの雰囲気とチャンスをつかまなければならない。

そのタイミングをはずしたらジョークは成り立たない。

だから非常にデリケートなものである。

人づくりはジョークから。

ジョークというのはアイデアであり、人情の機微を察することである。

ジョークがどんどん口からでるようになっていくと、人間同士の付き合いがもっと楽しくなる。

『俺の考え』
新潮文庫より。