「子供たちに、お願いします」 | 北風家のおやじのブログ

北風家のおやじのブログ

がごめ昆布を漬け込んだオリーブオイルを主原料にした手作り石けん、がごめオリーブ石鹸を作っている北風家ねっとのおやじのブログです。
”まじめにていねいに心をこめて”をモットーに家族で頑張っております。

$北風家のおやじのブログ-hama
「遠くにかもめ島が見えて・・」
合成界面活性剤で傷んだお肌は、天然材料で手作りした、がごめオリーブ石鹸で、健康なお肌に!!
http://shop.kitakazeya.net



今朝はランドセルのお話です。



山陽新幹線・徳山駅近くの周南市。

市内中心部の商店街にある野村カバン店の経営者・野村利夫さん(58)は、

今年も8個のランドセルを持って、市社会福祉協議会を訪れた。

「子供たちに、お願いします」

とランドセルを手渡す。

ランドセルは市内の生活保護世帯の8人の入学前の子供たちに届けられる。

利夫さんの父親・章さんが、ランドセルの寄付を始めたのが昭和27(1952)年。

その前年の春、ランドセルの品定めしていた母子が値段を見て立ち去ったのが、きっかけだった。

最初の年に、約50個のランドセルを贈った。

「本当にうれしそうでした」と妻の幸子さん(現在83歳)。

章さんが昭和48年に亡くなると、幸子さんと利夫さんがランドセル寄贈を引き継いだ。

章さん以来、もう55年。

最近は少子化で個数は減ったが、通算では約2千100個になる。

ランドセルを贈られた子供が社会人となって、

店を訪ねて来て、感謝する事もある。

感謝の手紙が届くと、章さんの仏前に置く。

「もう半世紀を過ぎるんですよね」と幸子さん。

「必要な子供がいる限り、続けます」と利夫さん。
こんな思いやりのこもったランドセルを背負う子供たちは、

感謝の心を知る立派な大人になるだろう。