今日は月刊致知メルマガより『風の谷幼稚園』http://www.kazenotani.net/index.html
という世間一般とはだいぶ違った幼稚園をご紹介します。。
50を過ぎた主婦だった
天野優子さんが創業した幼稚園。
そのほんの一端に触れられると思います。
子どもたちには三歳の時から金づちと釘を使わせ、車などの遊び道具を作らせます。
当然初めはうまくいきません。
釘が曲がってしまったり、板からはみ出てしまったり。
そんな時は「釘を抜けば、また打てるんだよ」
と声をかける。
それで穴ぼこだらけになったなら、板をひっくり返せばいい。
おかげで、風の谷幼稚園の子どもたちの中には「失敗」という言葉がありません。
そうやってうまくいかなかった時に、まだ可能性があるはずだ、何かいい方法があるはずだと発想できる力を身につけることが、生きる上で大切になってくるのです。
だから縄跳びでも、体の未発達な四歳の時期にあえて「できない」という事実にぶつけさせ、課題をクリアするための方法を分析させます。
以前、子どもたちにカルタ作りをさせたところ、
こんな読み札を作った子がいました。
「やればできると思えばできる」
皆より体も小さく、つまずきながら進んできた子でしたが、私はそれを見て、もう卒園したっていいよと思いました。
それさえ分かっていればどこへ行っても大丈夫。
幼児期とはそうした経験の積み重ねの中から、揺るがない自己をつくっていく期間でもあるのです。
しかしながら現在、幼児教育を取り巻く状況は惨憺たるもので、私のやっていることなど焼け石に水にもならないと、悲観的になってしまうことがあります。
上の世代から伝わってくるもののなさ。
人間は、人間が愛情を持って育てない限り、ちゃんとした人間にはなれないものなのです。
それでも自分にできる精一杯のことはやる。
幼稚園を立ち上げる時、三億円のお金を借りるため、夫の実家も何も全部担保に入れ、以来十年近く無給で働いています。
人を信頼することが難しい世の中において、そうした私の行為は多くの人に「本気」として映るようです。
開園当初は、絆創膏を買うお金もなかったこの幼稚園に、いま年間四百万円近くの寄付金が集まります。
来年、その集まったお金で、幼稚園のそばに五百坪の土地を買い、自然の広場を作る予定です。
私たちの理念に共感してくださり、現在では入園のために他府県から家族ごと引っ越してこられるケースも珍しくありません。
光が一杯に溢れ、風が流れる幼稚園。
この場所が子どもたちの
よきふるさとになってくれることを願っています。
私たち大人も「やればできると思えばできる」のですネ
愛をありがとう
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