「ぎゅっと抱きしめること」 | 北風家のおやじのブログ

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あったかくなるお話です。


今日は尊敬する神渡良平先生に教えていただいたお話をご紹介します。


ある小学一年生に「だっこのしゅくだい」がでた。

その作文から…

せんせいが、「きょうのしゅくだいは、だっこです。おうちの人みんなにだっこしてもらってね」といいました。

ぼくもみんなも「ええーっ」とびっくりしました。

だって、だっこのしゅくだいなんて、はじめてだからです。

なんかはずかしいとおもいました。

でも、うれしかったです。

いそいでいえにかえりました。

いえにかえって、すぐ、おかあさんに、

「だっこがしゅくだいにでたんよ。しゅくだいじゃけえ、だっこして」と小さいこえでいいました。

おかあさんは「へえ、だっこのしゅくだいでたん?」とびっくりしました。

でも、すぐ「いいよ」とにっこりしていってくれました。

おかあさんはすわって、ぼくをひざにのせて、りょう手できゅうっとだきしめてくれました。

おかあさんのからだはぬくかったです。

だっこしてもらっていたら、ぼくのからだもぬくくなりました。

ぼくが「おうちの人みんなにだっこしてもらわんといけん」といったら、おかあさんがちっちゃいばあちゃんに「だっこしてやって」といってくれました。

ちっちゃいばあちゃんはわらって「おいで」といって、だっこしてくれました。

そして、「大きゅうなったねぇ」といってくれました。

つぎは大きいばあちゃんにだっこしてもらいました。

大きいばあちゃんはぼくをだっこして「おもとうなったのう」といってくれました。

さいごはおとうさんでした。

おとうさんはいきなりりょう手でぼくのからだをもちあげて、どうあげをしてくれました。

ぼくのからだはくうちゅうにふわっとうかんで、きもちよかったです。

おとうさんはぼくをゆっくりおろして、ぎゅっとだきしめてくれました。

おとうさんのからだはぬくかったです。

ぼくはまたしてもらいたいとおもいました。

だっこのしゅくだいがでたから、かぞくみんなにだっこしてもらいました。

さいしょははずかしかったけど、きもちよかったです。

だっこのしゅくだい、またでたらいいなとおもいました。

《だっこのしゅくだい》より

この本を読んで感動した千葉市のある市会議員がこの部分をコピーして、小学校の先生方に配ったそうです。

「『だっこのしゅくだい』を宿題に出していただけませんか。あれこれ説明はいりません。

ただ抱きしめるだけでいいんです。

それだけで子どもは親の愛の温もりを感じるんです」

そしてそれがブームとなり、千葉市から千葉県全域に広がっていきました。

だっこには親の愛を実感させる力があるようです。

『孤独になる前に読んでおきたい10の物語』講談社

子どもに対するいちばんの愛情表現はスキンシップ。

手をつないだり、肩を抱いたり、頬ずりをしたり、抱きしめたりすること。

スキンシップは無条件の愛です。

子どもが大きくなるにつれ、スキンシップはだんだんと少なくなっていきます。

大人であっても、抱きしめることが必要な時があります。

それは、あまりの悲しみに出会ったとき。

そんなときは、どんな慰めの言葉も空虚になってしまいます。

ただ抱きしめ、一緒になって泣いてくれる人がいるだけで癒されます。

「ぎゅっと抱きしめること」、は温かな愛が伝わるわけです。



だっこぉ~
 
 ∧,,,∧
 (´・ω・)∧
 γつ(・ω・`)
 (_、_と ヽ
.... l、_ノ~...