前日の初日は台風10号が日本に上陸していました。
でも、翌日のこの日は危うい天気ではあったけれど、何とか降られずに済みました。
チケット出しが無いから撮れたでちよ」。
『記憶にございません』のチケットは取れました。
花組は何とかなると思います。
新生月組はどうかな。
宝塚大劇場、ライブビューイングに次いで3回目の観劇です。
時間配分でちね」。
B席でちけど、12列目じゃないでちよー」。
開演アナウンスがあり、指揮者が紹介され幕が上がろうとしている。
緞帳では無く紗幕で透ける向こうに小公子小公女が、足音静かに定位置に付くのが見えた。
♪いととせ薔薇が咲きまーした♪と聴こえてたのは、私の聞き違いで♪いそとせ薔薇が〜♪と今回ははっきりと聴こえました。
歌う小公子・紀城ゆりやくんが♪いそとせ♪の“そ”を強調して歌っていたので、私と同じ様に聞き違えていた人がいるのかも。
それなら「五十年」とはっきり分かる。初演から50年だ。
ライブビューイングでは少し色黒に見えた彩風咲奈フェルゼンは、舞台から見るとちょうど良い色合いだ。
舞踊会で沢山の貴族に笑われた気の毒なフェルゼンに手を差し伸べたマリー・アントワネット。
差し伸べられた手にキスをしようとすると「無礼者‼️」と言われ、近衛隊長オスカルにいきなり頬を殴られた。
手を差し伸べられて、触れない方が無礼だと思うな。
この場がフェルゼンとアントワネット、そしてオスカルとの出会い。
子供の頃から何度も観ている『ベルサイユのばら』だけど、主演を誰に据えるか、誰が演じるかで全く違うから面白いな。
軍人の様な雄々しいフェルゼン、美し過ぎるオスカル。あーさ(朝美絢)のオスカルが本当に美しい。夢白ちゃんは強烈に綺麗なアントワネットなんだけれど、歴代のアントワネットの真似にしか見えないのは仕様が無いのかな。
初日千穐楽じゃ無いので、伯爵夫人方のアドリブは無かったのは残念。
新しいシーンの2幕の黒にトリコロールの色を合わせた衣装で激しく踊るのは、民衆の怒りかな。
今までいなかったジャンヌを持って来たことで、更に民衆側が強くなった様に感じる。ジャンヌを演じる音彩唯ちゃんの憎らしいこと。絶対にトップ娘役は無理ね。
「パンが無ければ、お菓子を食べればいい」とアントワネットは本当は言ってないらしいよ。違う婦人が言ったことを「あの女なら言いそうだ」とアントワネットが言ったことにされたらしい。
飽きられる、嫌われるととことん悪く思われてしまう。人の心は怖い。
「今宵一夜」は、やっぱり毒入りワインが良かったな。好きな男から「貴女を本当に愛しているのはアンドレだ」と書かれた手紙で「今宵一夜はアンドレ・グランティエの妻に」は…なぁ。
でも、好いてくれる人は大切にしないとね。塩対応はダメだし。
アシュレがメラニーと結婚すると知ってヤケを起こして、チャールズと結婚したスカーレットみたいと思ってしまった。スカーレットはすぐ未亡人になり、幸せな一夜を過ごしたオスカルはアンドレの後を追う様に逝ってしまう。
オスカル・アンドレ編なら、これでガラスの馬車に乗ったアンドレがオスカルを迎えに来てハッピーエンド(❓)なんだけど、フェルゼン編にはまだ先がある。
好きな人を好きなまま自分の気持ちに折り合いを付けるのは辛い。好きな人に好きになって貰えないのも辛い。好きな人を嫌いになるのも、嫌われるのも辛い。
人の気持ちって罪だな。
パレードの客席降りは2階にも来るのか❓と思ったけど、やっぱり1階席だけで良席を買えた人だけのサービスなんて、それも罪だな。
新人公演を観られることになった。席は分からないけど、客席降りはあるのかな。
VISA貸切はS席だけど、怖くてまだ発券していません。後ろでも良いから1階がいいなー。
咲ちゃん、退団まであと1ヶ月ほど。
きっと泣く、私。
急いで来て並んだでちよ」。
流石に『ベルばら』。上演前も休憩中も長蛇の列でした。
新人公演を入れて、あと3回観られます。