70代女性、
当院のお客様からのご紹介。
頭皮に発作的な激痛を感じる。
特に両側頭部~後頭部。
鎮痛薬は効果なし。
就寝時では
枕をして眠る事が不可能な為
布団の上に座って朝を
迎える事もしばしばとの事。
癌センターで頭皮の神経根に
ブロック注射をしてもらい
この10余年間を過ごして来られたのだとか。
しかし、その医師が
今回、センターを辞められた為 行き場が無く
ご友人に ”鍼灸”を薦められた
のだそうです。
10年来の ”狭心症” 持病もあり
発作時、短時間で救急搬送して貰えるよう
循環器科の掛かり付け病院は
出来るだけ自宅の近くで見つけました。
狭心症の内服薬、
胸に貼る環血管拡張剤テープ、
定期受診、
それでも
狭心症発作は時々あり
救急搬送にまで至った回数は
これまでに5~6回。
狭心症発作では
前胸部の締め付けられる様な痛み
だけでなく
腕や肩、顎にまで痛みを感じたり
胸やけ症状やシビレを感じる方もいます。
原因は心臓ですが
発作の痛みは胸に限らず
上半身の至る所で感じる事が有り
此れを ”放散痛”と言います。
放散痛は必ずしも 胸部の痛みとセットでは
有りませんし、
放散痛だけで起こる事も希に在ります。
だとしたら、
この方の ”頭皮の激痛”も
放散痛の一つとして
捉える事が出来るのではないか?
左下肢、胃経&脾経の強い反応点にお灸。
背部、心癒付近にお灸。
そんな事をしていると、
『 あれ~、後ろ頭の痛いのが取れた。
枕をしても痛くないです』 と歓喜の声を!
1週間後に来院して頂いた時は
『 毎日とっても 良く眠れます。』
2週間後の鍼灸では
『 喉のつかえ感が無く成って
大好きな ポテトチップスが
食べられる様に成りました。
3週間後では『 こちらにお世話に成ってから
発作が一度も起きて居ません。』
4週間後『 あんまり 身体が軽いので
昨日、梨畑の花粉付けをお爺さんと
二人でやりました。
家族のものに、体調がいいからって
調子に乗っちゃダメって言われちゃって(笑)』
6週間後では 『 先日の循環器の定期受診で
先生が聴診器を当てながら 首をかしげて
いらっしゃってね~
で、 ”今日は合格です”と
言って下さいました。
嬉しかったです。』
これからも鍼灸によるメンテナンスと
西洋医学的検査は定期的に
行って頂きたいと思います。
こういった事実を眼前にする度、
本当に鍼灸って凄いなぁ、と思います。
だって、
目の前で 良く成って行く姿を
見せて頂けるのですから。
ただ、私はこの症例をもって、
狭心症などの心疾患が鍼灸で治るとか
そういった事を誇大に主張したい訳で無く
東洋医学理論と手法で心身のバランスを整えると
こういった事が起こると言う事実を
知って頂きたいだけなのです。
