東北大震災からの、ひとつの復興。 | 不埒な病、不埒な趣味、そしてetc.

不埒な病、不埒な趣味、そしてetc.

ブログの説明を入力します。
2012年9月に下咽頭癌にかかり、以後、自宅で長い療養生活に入る。暮しの中心は読書。いきおい読んだ本の話が多いかも。
音楽と競馬の話も、僕には欠かせない日々の潤いです。

ひとつの工場の存在が、ある地方を支えていることがある。特にほかに産業のない地域では、その工場の存続が地域の未来を左右する。佐々涼子著「紙をつなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」は、タイトル通り、日本製紙石巻工場が震災から復興する軌跡を書いたノンフィクションだ。
ノンフィクション作家は、身を削って仕事をするように勝手に思っていたが、どうもこの作品は早川書房がバックにいてプロデュースしたようである。恵まれたライターだなと思った。