忘れたいようなことがありました | 「きたえちご米店」の店長 高崎美由貴のブログ

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金助農業㈱での農作業報告や農政のこと。それと、子育てを通して思う教育のこと。興味のおもむくままに行動する私の日常と感じたことを綴ります。

子どもに柔道をさせていて、

これほど残念で悔しくて悲しいことは初めてだった。

できれば、思い出したくもないくらい。

10日くらいたったけれど、いまだに心の整理がつかず、

やり場のない気持ちが続いている。

 

8月6日は長岡まつり県下柔道大会が開催された。

この試合も3年やっていなかったので4年ぶりの割と大きな大会。

チームでの制限がないので、

うちのチームは高学年でA,Bの2チーム、低学年でもチームを作り、

補欠も入れてほぼ全員がエントリーされた。

うちの子はキャプテンもやっているが、普段からよく試合に出ていること、

キャプテンを頼ってしまっているので、今回はスタメンから外して、

うちの子ともう一人毎回試合に出ている子を補欠にして、

それ以外で5人をエントリーしたとのこと。

チーム全体を強くするためには、全体で強くなりたいので、

試合経験をたくさんみんなが積ませたいとのこと。

でも、優勝をねらっているので、途中から交代してうちの子も出すとのこと。

そういうことだった。

確かに。それは大事なこと。

本人も納得しており、初めから試合ではないことがリラックスさせ、

「今日の試合は楽しみだ」とも言っていた。

 

試合は団体戦。うちは第二シード。

宿敵は第一シード。決勝戦でそのチームと戦う予定。

一回戦、難なく勝利。

二回戦、もう一人の補欠の子が入り、勝利。

三回戦の準決勝はそろそろうちの子を出してくれるかと思いきや、出さず、勝利。

決勝戦、宿敵相手なのに、うちの子出さないで、勝利。

え、どういうこと?

うちの子出してくれないの?

三回戦の時にそういえばうちの子、膝から崩れ落ちていた。

何があった?

なぜ、一度も出さない?

今回は低学年も、高学年もみんながエントリーして全員が試合に出た。

なのに、うちの子だけ出ていない。

低学年もBチームも4位入賞した。

高学年は優勝した。

みんなが入賞してメダルをもらった。

全員の親が集合してみんなが喜びを分かち合っている中、

うちの子は泣いていた。

チームが宿敵を破り優勝したことはよかったと思うが、

喜べるわけがない。

たぶん、喜べなかったのは私だけ。

うちの子は一緒に応援したり、

子ども同士で声がけしていたので、

勝てたから俺は大丈夫とは言っていた。

私はダメだ。

この歓喜の雰囲気の中、私だけだ。

これをどうしてくれよう。

監督のミスだった。

補欠2人のうち、補欠1と補欠2がいる。

うちの子は補欠1だった。

もう一人は補欠2だった。

二回戦に補欠2を出した時点で、補欠1は出場権を失う。

それを監督は把握していなかった。

 

「お母さんごめんなさい。私が悪いんです」

謝ってくれましたよ。

 

私も「一度も試合に出られないなんて、酷いじゃないですか!」と言いましたし、

その場にいなかった他の指導者は把握していたので、「〇〇先生は把握されていましたよ」

「試合によってはルールがいろいろなんだから、ちゃんと把握しておいてくださいよ。」と。

神妙に聞いてくれましたが、これはあってはならないこと。

 

謝って済む話ではないレベル。

うちら、要らんやん。

 

集合時間よりも1時間早く到着して観覧席の場所を取り、

団のInstagramをやっているというから、

他の子の試合を200枚以上写真を撮り、

これなかった親の子の試合の動画を撮り、

団のために貢献したつもりだ。

この仕打ちは何だ。

 

そう、うちの子が試合に出て活躍することでしか存在価値がないと思っている。

じゃあ、補欠の子は存在価値がないのか?

そうではない。

うちの子は私ほど腹立たしく思っていないのは、

キャプテンとしての仕事をしていたからだ。

みんなで練習をするとき、

試合をしている仲間の応援をしっかりしていたから、

チームが勝てたことを素直に喜んでいた。

私はそれを見ていない。

出て勝てるかどうかはわからない。

勝てなくてもいい。

みんなが出た試合、うちの子も出て一緒に喜びたかった。

みんなで勝ち取ったよねと言いたかった。

 

それをさせてもらえなかった。

 

また、柔道から気持ちが離れる案件だ。

 

うちの子にも言った。

これは試験だね。

こんな仕打ちをされても、それでも柔道やるの?

ってことだよ。

辞めてもいいんだよ。

 

陸上をやってもいいし、

今からミニバス見に行こうか?

バスケに転向してもいい。

もう、柔道の練習もいかなくていいよと。

 

長男、次男にも同じ話をした。

私の気が済まなくって。

 

長男も辞めろって言っていいだろって。

次男は秘密兵器みたいでかっこいいやん!とは言ってくれたけど、

柔道の闇のことも言っていた。

 

だから、他のチームの子、特に宿敵のチームの子は心配そうに声をかけてくれた。

なんで出なかったの?という風に。

その時は、秘密兵器は秘密兵器のまま終わりました!

って明るく言えたのが偉かったかな。

 

腹が立つと心臓がどきどき鼓動が早くなる。

 

私がやったことは、試合の記録を取っていたプログラムを他のお母さんに渡し、

撮った写真を(グループLINEに残した後)すべて削除し、

団のInstagramのフォローを止め、

記憶から消そうと思っている。

 

そのためには団の練習へも見に行けないし、

あとは、リビングに放置された金メダルを捨てること。

これは本人のものだから、本人に相談だけど、これ以上放置するなら捨てるかな。