現代を生きるファイナンシャルプランニング  第6回  「損害保険のお話」① 自動車保険の仕組み | 北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

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法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

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第6回  「損害保険のお話」① 自動車保険の仕組み
 

保険とは「自分でどうしようもない」ことに備えるものですが、民間の保険は、主にの損害に対する補償として「損害保険」、人の身体・生命に関わる「生命保険」に大別できます。

 

ここからは、『損害保険』について見てみましょう。

損害保険には、

「自動車保険」

「火災保険」

「新種保険」

などがあります。

「新種保険」とは伝統的な損害保険の自動車保険、火災保険、運送保険以外の各種保険の総称で、身近なものとして「傷害保険」「賠償責任保険」などが挙げられます。

 

ここでは、「自動車保険」について、上手な保険の入り方について見てみましょう。

 

自動車保険には、大きく分けて「自賠責保険」と「任意の自動車保険」の2つがあります。

「自賠責保険」は自動車、バイク、原動機付自転車の所有者と運転者が、必ず加入しなければならない保険で、「強制保険」と呼ばれています。

この「自賠責保険」とは、被害者の救済を第一の目的としており、対人賠償に限られています。

対人とは、死傷した相手方の運転者とその同乗者、あるいは歩行者などをいいます。

つまり、被害者のケガや死亡だけに賠償金が支払われ、加害者のケガや自動車の破損には、賠償金が支払われることはありません。

 

誰もが加入しなければならない「自賠責保険」は

死亡:3,000万円、傷害:120万円、後遺障害:最高4,000万円

と、支払い限度額は低く設定されています。

 

では、自動車事故を起こしてしまった場合、被害者に対してどのくらいの賠償が必要になるのでしょうか。

自動車事故で最も恐ろしいのが対人事故です。これは、高額な損害賠償になるおそれがあります。

 

判例では、介護を要する重度の後遺障害、死亡の場合を中心に非常に高額の損害が認められるケースが見られます。高額賠償例は、誰にでも起こりうるケースともいえます。

また、このようなケースにまで至らなくても、特に後遺障害、死亡の場合には高額の損害が生じることが多く、また、高額の医療費、後遺障害による介護費用だけでなく、精神的な損害や、事故がなければ得られるはずの利益、つまり逸失利益などを生じさせ、当事者に想像以上の大きな損害もたらす場合があります。

 

次に、対物賠償の高額事例を見てましょう。

 

「自賠責保険」は対人賠償のみで、物に対する補償がなされないため、「任意の対物賠償保険」にも加入しなければなりません。

「対物賠償保険」では、建物や車両など直接壊した物への賠償以外にも、営業損失や休業補償などの損害も補償することができます。

例えば、店舗に衝突してしまった場合、店舗の損害だけでなく、商品の損害や営業できなかった損失も賠償額として計算されます。

 

このように、賠償事故は予想を超えた損害が発生する可能性があり、数億円の賠償責任を負ってしまったらもはや自分ではどうすることもできません。

 

最近の高額な賠償判決の傾向は、今後とも続くと思われ、自分を守るためにも「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」とも、それぞれ保険金額は「無制限」にされることをお勧めします。

 

ここまでは、賠償責任、つまり相手方への補償についてお話しました。

 

次は、お客様ご自身の補償に移ります。

 

交通事故を起こしてしまい、他人を死傷させてしまった場合は「自賠責保険」と「自動車保険」で損害賠償責任を果たすことができますが、自分自身のケガはどうでしょうか?

相手に責任がなく賠償してもらえない場合や、当て逃げ・ひき逃げなどで相手が不明の場合、また相手が自動車保険に加入しておらず十分な補償受けられない場合があります。

 

そのような時役に立つのが「人身傷害補償保険」です。

「人身傷害補償保険」とは、一定の条件のもと、お客様がご契約の自動車に搭乗中、他の自動車に搭乗中、歩行中や自転車運転中の自動車事故で死傷した場合などに、お客様の過失に関係なく損害が補償される保険です。

 

同様の保険として「搭乗者傷害保険」がありますが、あくまでご契約いただいている自動車に登場中に限られます。

「搭乗者傷害保険」の一般的な補償額は1人あたり、1,000万円程度なのに対し、「人身傷害補償保険」では無制限の設定も可能です。

 

そして、最後に「車両保険」です。

「車両保険」とは文字通り、お客様が所有している自動車の損害を補償する保険です。

衝突事故だけでなく、「盗難、火災、台風、いたずら被害」なども補償されます。ご契約内容によっては補償されない損害もありますので、注意が必要です。

「車両保険」の保険金額はお客様の自動車の時価額で決めていただきます。

 

自動車保険は基本的に、この4つの保険からなりたっています。

この4つの保険以外に「自損事故保険」「無保険者傷害保険」などが自動的に付属してきますが、保険会社によっては付属しなかったり、そもそも保険がなかったりしますので、保険会社に確認しておくのがよいでしょう。

 

「任意の自動車保険」は自動車を持っていればほとんどの方が加入する保険です。

最近は、自動車保険に加入しない無保険車と呼ばれる車が、10台に1台と言われています。しかも、中には自賠責にも加入していない車が街中を走っているのが現状です。

ご自身のおケガや自動車の補償も「任意の自動車保険」で備える必要があると思います。

 

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

                                   ファイナンシャルプランナー 北出 茂