どんだけ日本特撮が好きなのかーー!
そんな興奮が湧き上がる。
噂通りのお楽しみ、SF血みどろ・コメディ・ヒーロー映画である。
ここは心を無にして地球を救いたい。
※12/28(木)~12/31(日)に秋田県大館市・御成座さんで上映決定。本記事はネタバレ避けしておりますが、ご鑑賞予定の方はご注意下さいませ。
極悪宇宙怪人とクレイジー少女
あらすじは、宇宙規模だ。
イカれた妹と優しい兄はある日、思いがけずに、悪の封印を解いてしまう。
封じられていたのは、銀河を破壊するほどの残虐宇宙人であった。
見るからに異様な風体。
そんな相手に説教をかまし、サイコ・ゴアマンと名付ける妹。
子どもの無敵感、恐ろしい。
あまりにも妹がクレイジーなので笑いが発生。
サイコ・ゴアマンに同情を禁じ得ない。
コメディ部分は分かりやすい。
だいぶアホ好きな当方でさえ気が遠くなりつつも、踏みとどまる。
むしろ、ここは乗っかっていきたいもの。
ちなみに「ゴア」とは流血ドロドロの意である。
序盤は気づかなかったのです。
これ、怪人だなということに。
何やら無性に郷愁をそそられるに至り、あ、仮面ライダーだ…と気づいた。
いや、ライダーは出てこない。
けれど、主な登場人物は怪人である。
未見の方は何を言っているのか分からないかと思うのですけれど、そうなのだ。
正義のライダー抜きで繰り広げられる、怪人vs怪人の戦いである。
収拾がつかない。
怪人のいでたちは手作り感あふれている。
この懐かしさはどうですか。
サイコ・ゴアマンの声も低音。
そうそう、怪人はこうでないと!
なんなら、『シン・仮面ライダー』よりも仮面ライダーである。
しかも、バチカンでの上映禁止は避けられない不敬ぶりだ。
嫌いになれない、絶対。
キャスト&スタッフ
妹ミミ役ニタ=ジョゼ・ハンナがとにかくヤバい。危険人物。ほとんど演出は付けられておらず、自由演技とのこと。末恐ろしい。私事ながら当方の姪っ子に似ており、他人の気がしない。
兄ルーク役オーウェン・マイヤーの戸惑いが良い。ほとんどの時間、かわいそう。
パパ役アダム・ブルックスのダメ度が映画に華を添える。
ママ役アレクシス・ハンシーの苛立ちが引き締める。
サイコ・ゴアマン役マシュー・ニネバーをはじめ、スーツアクター勢が好演!
おそらく日本特撮が好きすぎて、ついに日本語が登場。宇宙怪人ウィッチマスター役は黒沢あすかであった!!!
スティーヴン・コスタンスキ監督は中学生なのかもしれない。勢いがある。製作・脚本・編集もご当人。好きなように作っている。本作は『真・仮面ライダー 序章』(1992)と『強殖装甲ガイバー』の影響を受けた賜物なのだそう! 嫌いになれない。
逆輸入で気づかせてくれる怪人の凄さ
本作の紹介文にはスプラッターとあるが、苦手な方も心配は不要。
ジャンルはアホ・コメディだ。
劇中に一つのゲームが登場するのだが、実に意味不明。
そんなことで笑っては負ける気がしたのに、終いには茶を吹き出してしまった。
日本人が当たり前に目にしてきたものの筆頭に、仮面ライダーに登場する怪人が挙げられるだろう。(個人差あります)
あの怪人たち、よくよく考えれば普通ではない。
ということが、この作品を観るとよく分かる。
一歩、国の外から見たら、特殊で稀有な発想なのだと改めて尊敬の念が沸き上がる。
故石ノ森章太郎先生にも本作をお見せしたい。
ダメでもクレイジーでもいいんだよ。
そんなメッセージがあったような気もしないでもない。
アレコレとやりっぱなし。
そもそも伏線など張られていない。
サイコ・ゴアマンの復活で、宇宙怪人がざわめき立つ。
世界はどうなってしまうのか。
そんなドタバタが繰り広げられて、あっという間に終わる。
結果、続編があったら観たいな。
などと、クレイジー感想を抱いてしまった。
ああ、日本に生まれて良かったです。
(注:これはカナダ映画です)
2020年製作/95分/PG12/カナダ
原題:Psycho Goreman
監督・脚本・編集・製作:スティーヴン・コスタンスキ/製作:スチュアート・F・アンドリューズ、シャノン・ハンマー/撮影・編集:アンドリュー・アペル/出演:ニタ=ジョゼ・ハンナ、オーウェン・マイヤー、アダム・ブルックス、アレクシス・ハンシー、マシュー・ニネバー
※読んでいただいてありがとうございます。情報に誤りがありましたらご一報いただけたら幸いです。
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