ジャニーズ事務所の事件と酷似したケース
昨日のジャニーズ事務所の記者会見をご覧になったでしょうか?
私事ながら当方はババアですので、フォーリーブスの北公次のファンでした。子供の頃ではありますが、その後の性被害の暴露本もショックでした。
というように、一般人でも知っていたジャニー喜多川の性加害を、事務所の人間が知らないなどということがあるのかとひっくり返るわけなのですが、彼らも被害者なのかもしれず、今では家族もいて、公の場で認めることはできないだろうと推察します。
今回、イギリスのBBCによる番組『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』が導火線となり、世界中で大炎上したジャニー喜多川(敬称はつけられません)の性加害事件。
思い出された方も多いかもしれません。第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を獲得した映画『スポットライト 世紀のスクープ』を。
2016年の公開当時に感想を記しましたが、↓
いま一度、オススメしたい傑作です。理由を少し後述させてください。
実録映画の断罪による傑作
あらすじは衝撃的でした。アメリカの実話です。
神父による子どもへの性的虐待を何年も見逃してきたカトリック教会。被害者はもちろん一人ではなく、加害者もまた複数に及ぶかもしれない。
組織的な隠蔽です。その事実を、ボストンの地方紙が暴いたのです。
ドキュメンタリーのような緊迫感。妨害を受けながらも、信念に突き進むジャーナリストたち。
おそらくは、ジャニーズ事務所を断罪し続けてきた週刊文春の記者も同じ思いだったのでは。
被害者が個人だけではないことや、巨大な権力の前に口を閉ざす人が多いという点で、本作で描かれた事件にも酷似しています。
アメリカは事件を映画にしました。映画はもっとも広く、問題提起できる場です。事件を忘れないための方策でもあります。映画の中で描かれる加害と被害の重なり合いもまた教訓として、後世のガイドにもなります。
ジャニー喜多川の行為は常軌を逸しており、本作を観た後で考えますと、彼自身もまた何らかの傷を受けていた可能性も否めません。朝鮮戦争でPTSDを負ったのかもしれません。
そんなことも考えさせられる、本作。
あらためまして、オススメです。
※読んでいただいてありがとうございます。情報に誤りがありましたらご一報いただけたら幸いです。
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