さっそく答えてしまいますけれども、楽しい。
これは間違いない。
ウホウホである。
(C)2022 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
ゲームとアドベンチャーの大融合
あらすじは、こう。
マリオとルイージは、配管工を生業とする兄弟。
街の水漏れを直すんだー！と、気合いだけで会社を設立。
リアルで良い。
そんな矢先に謎の土管に吸い込まれ、ルイージが行方不明に。
ルイージを追いかけたマリオが行き着いた先は、別世界のワンダーランド！
そこは、かわゆいもの目白押しの王国だったが、危機が迫っていた。
この世界を救えー！
ルイージも助けるんだー！と、マリオは頑張る。
ピーチ姫も頑張る。
茸キャラのキノピオも張り切る。
もう、可愛いの総攻撃。
日本が生んだキャラクター集団の魅力炸裂。
ヒゲだというのにマリオの愛くるしさは、ひとえに頭身の短さによる。
動きも跳ねまくり。
ゴム毬みたい。
全キャラの動き、表情といったら！
現代CGアニメーションの技術を極めているから、質感が猛烈。
なんですか、この魔法は！
生きているじゃないですか…（呆然）
スーパーマリオのゲームは一面クリアしただけで投げ出し、その後もろくに通ってこなかったババア（当方）がこんなに楽しいのだから！
それでいてゲーマーをも唸らせる面白味の数々というのだから、素晴らしい。
声優キャストとスタッフ
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マリオ役は宮野真守なので優勝は確定。なんだろう、このマリオ、好き。と、なる。アメリカ版ではクリス・プラット！
ルイージ役も良く、演じた畠中祐が同じく人気声優・千本木彩花さんと結婚されていたことをいま知って、驚く。
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ピーチ姫の志田有彩も勇ましい。USA版ではアニャ・テイラー＝ジョイ！
キノピオ役の関智一がさすがすぎる。途中まで、蛙亭の中野くんかと思っていた。
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ドンキーコング役の武田幸史も面白迫力。USA版ではセス・ローゲンだと…！
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クッパ役が実に実に良いのだけれど、三宅健太であった！ 大人気『僕のヒーローアカデミア』のオールマイト！ 歌がとっっても沁みる。USA版ではジャック・ブラック！
こうしてみると、アメリカ版キャスティングの本気度もスゴい。英語版も観たい。
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青いチコ・ルマリーはキュートなのにイヤなセリフしか言わないという、至高のキャラ！ 演じた山根あん（８）は『すずめの戸締り』ではダイジン役だったそう。
製作はマリオの生みの親である宮本茂なので、徹底的に任天堂ワールド。『怪盗グルー』シリーズのクリス・メルダンドリ（イルミネーション・スタジオ）が共同製作だから、適度なブラックもよろしい。
監督はアーロン・ホーバス、マイケル・ジェレニック２名体制だけれど、クリス・メルダンドリの指導の下、なのかなと思ったり。
音楽にはもちろん、マリオ・ミュージックが並ぶ。そのうえ、中年ファンには嬉しいヒットメロディーにテンション爆上がり。
吹替版に全幅の信頼を置いていたのですが、期待以上。日本語脚本に、劇団ヨーロッパ企画の上田誠が加わっているのも大きいだろう。
遊びの神様マリオはまさに無敵
ストーリーは軽快でハラハラでストレス無用。
ゲーム的シーンが混在して、わああコインだー、わああレースだーなどと、見かじったゲームの記憶がよみがえる。
結果、ワクワクがノンストップ。
それでいて迫力もあるので、映画のバトルシーンが激しければ激しいほど気絶しがちな当方（中年真っ盛り）、恥ずかしながら一瞬、寝落ちしたくらい！（ダメ観客）
７年の月日をかけて作られたムービーはまるで、おもちゃ箱。
マリオのゲーム種類は多岐にわたる。
それらのスパイスを全注入。
ゲーマーなら尚更に、ライト層も無心で遊べる…
そう、この映画は観客を遊ばせてくれている。
ピーチ姫の衣装にもファンが喜ぶ仕掛けがあるというのだから。
そして、闘うピーチ姫なのだから！
青いチコに倣ってイヤミをぶちかましてしまいますと、ジョン・ラセターが追い払われて以降のディズニー・ピクサーがスッキリしない一方で、任天堂＋イルミネーション・スタジオの楽しさは、どうだ。
原作のテイストを第一に。
ファン目線を大切に。
みんなが観たいものを作ってくれる。
劇場では子供たちの歓声が聞こえていた。
全世界で興行収入が1,500億円を突破した模様。（2023.5.8現在）
日本が生んだゲームが、ヒゲ兄弟が、世界を席巻している嬉しさ。
ただひとつだけ、エンドロールが黒背景になった後にオマケ映像が登場するのですけれども、子ども達は飽きてしまわないかなと。
そして、尿意我慢の大人もあのシーンを見逃しがちではと、ちょっと心配。
2023年製作／94分／G／アメリカ・日本合作
原題：The Super Mario Bros. Movie
監督：アーロン・ホーバス、マイケル・ジェレニック／製作：クリス・メレダンドリ、宮本茂／脚本：マシュー・フォーゲル／音楽：ブライアン・タイラー／日本語吹き替え版の出演：宮野真守、志田有彩、畠中祐、三宅健太、関智一、山根あん、武田幸史
※敬称略です。読んでいただいてありがとうございます。情報に誤りがありましたらご一報いただけたら幸いです。
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