Netflix独占配信ホラー。
なんじゃろうか。
これはいったい、どうしてこうなった。
久しぶりに、珍味ホラーに遭遇。
※怖ポスター貼ってありますのでご注意くださいませ!
↓
実在する心霊スポットで怪奇現象
廃病院で開催される心霊ツアーである。
主催者は、道士の親子。
道士とは、道教を信奉して儀礼を行う人のことだ。
参加した2人の女性は、この病院で亡くなった親族に会いたいのだと。
そこから、怪奇現象が起こりまくります。
杏林医院という場所は、実在する台湾の有名な心霊スポットだ。
今もネットで盛んに語られる恐怖エピソードは、劇中でも使われている。
ということは手持ちカメラ系だろうと、心霊ホラー好きおばさん(当方)は予想した。
多くの肝試し映画のようにワーッと怪異に襲われて、ギャーッと逃げ惑って、1人ずついなくなるんだろう。
それで十分だ。
ところが、本作はオリジナリティがある。
怖さだけじゃなく涙ホロリもさせますよ、というサービス精神だ。
いらないいらない。
ここは好き嫌いの分かれる分岐点。
時間軸が不思議ゾーンに突入してからは、観客を置き去りにして突き進む。
ストーリーの迷路だ。
当方、思いっきり道に迷ってポカーンとなってしまい、悲しい。
キャスト&スタッフ
道士の息子役リン・ボーホン=林柏宏がイケメン。面白セリフもあるけれど、ナゼか笑えない。吹き替えで観ていたら笑えたような。気もします。
道士パパ役はタイ・バオでキョンシー映画に出ていた御方。ジャッキー・チェン作品にも多数出演していたベテラン。だからか、漂うカンフー臭は。
女性2人はシュー・リーチーとヨーコ・ヤンで美形。
チュウ・ジャーリン監督が脚本を書いてしまっているので、客観的にストーリーバランスが取りにくくなった気配。せっかくの恐怖ポイントがもったいない。
心霊ビジュアルはハイレベル
心霊現場のビジュアルは猛烈に良い!
女、人形、黒いモヤモヤと、ツボを押さえてくる。
恐怖シーンだけ観たら、上々の出来栄えなのだ。
CGもメイクもゾワゾワである。
惜しむらくは、それらを繋ぐストーリー部分が粗(あら)いような…
もしかしたら、予算等の都合で端折らざるをえなかったのかもしれず、気の毒でならない。
心霊シーンのショールーム状態とでもいおうか。
ジャーン!と大音響で脅かしてくれるのでビクッ!とする。
で、またジャーン!で、ビクッ!
これを5、6回繰り返します。
怖がらせたい気持ちは満々に感じた。
おどけたセリフは、逆に寒さが増す始末。
キョンシー的なアクションが始まりそうで始まらない。
唐突に、他のオバケがやってくる。
などなど、不思議現象は多々ある。
台湾ホラーは初めて体験したような。
「道士」というパワーワードに、キョンシーがチラつくのも仕方ない。
もう少し、ストーリーをああしていたら…
これは、もったいないオバケが出そうである。
2019年製作/89分/台湾
原題:杏林醫院/Hospital
監督:チュウ・ジャーリン、出演:リン・ボーホン林柏宏、タイ・バオ、チュウ・チーイン、レイ・ホン、シュー・リーチー、ヨーコ・ヤン、サミュエル・クー、リン・イェンチュン
Netflix
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