良い。良すぎる。

各種レビューサイトで微妙評価なので、余計に褒めたい。

 

仮面ライダー1号

(C)「仮面ライダー1号」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

 

まさに、仮面ライダーシリーズの原点にして頂点、それが仮面ライダー1号。

もしかして、ご存じない方もいらっしゃるでしょうか。(いない

昭和46年に放送が始まった、石ノ森章太郎先生が生んだヒーロー。

来年で創業50年になる老舗。

2020年現在、season35を誇る模様。

 

今作では、仮面ライダー1号が、あのまま年を重ねた姿で登場。

つまり、ライダーに変身する本郷猛が年を取っている。

本郷猛を演じるのは藤岡弘だ。あ、違った、藤岡弘、だ。

企画から参加し、筋トレを経て、44年ぶりのライダー復帰。

これが実に良い!

 

新顔の仮面ライダーゴーストと共同戦線である。

ゴースト部分はコメディタッチのセリフも多いのだが、なかなか笑えなくて気まずい。

だが、大丈夫。

本郷猛が登場するだけで朗らかになってしまえるのだから。

過ぎる、というのは笑顔を生むなと再認識である。

声が良すぎる。

ガタイ良すぎる。

アクション凄すぎる。

ライダー1号、強すぎる。

もう、完敗。

 

本郷猛は立花のおやっさん(故小林昭二)の孫娘を守ろうと、奮闘するのである。

1号はすでに高齢なので、けっこう具合が悪い。

少女を庇護する1号。

何やら、恋愛感情めいたものも醸し出されてくるのでドキドキして心臓が痛い。

『レオン』のようであり、『ランボー』やシュワルツェネッガー映画も思い出す。

 

 

藤岡弘、の肉体に比べると他の登場人物は皆、細い。細身至上主義に一撃を喰らわしており、痛快だ。

1stシーズン同様にスタントもこなしており、驚愕。当時69歳とは…!

 

孫娘役は岡本夏美。本郷猛を「タケシ」と呼ぶ度にドキドキして心臓が…(以下略

 

大杉漣が地獄大使役。亡くなる2年前の公開なのだが、最後に本郷猛がかける言葉が後の訃報に重なって、切ない。

 

竹中直人が自由。

 

元JAC、現在ジャパンアクションエンタープライズ所属のスタント、スーツアクター軍団が大活躍。

同所属のベテラン金田治監督は肉体重視であり、ワイヤーで人を飛ばす飛ばす。

 

島本和彦らのクリーチャーデザインがカッコよろしい!

 

 

白昼に人を襲いまくる旧ショッカーと、経済の覇権を握ろうとする新ショッカーの内輪揉めである。

まるで、ヤクザ社会。

懐かしさ溢れる旧ショッカーの出で立ちに対して、新ショッカーのスーツは明らかに予算が多い。

旧ショッカーはアホアホしさも格上で、健気である。

 

同様に、仮面ライダーゴーストはCG炸裂、武器を駆使し、過去ライダーの力も使う。

一方の1号は、ライダージャンプ・ライダーキック・ライダーパンチのみ。

ほぼ、素手。

脚力と腕力で敵を爆破。

1号の頼もしさが半端ない!

アナログ万歳である。CGは使われていたけれど、不問。

 

今作は秋田の映画バカヤロウの皆さんのオススメで観たわけですが。

人のオススメには乗るものだと実感。

自分が思った以上にライダー世代だったと気づけて、嬉しい。

 

ここには、主演が年を重ねたからこそ生まれる深味がある。

藤岡弘、が、命の尊さを子どもに伝えたくて、生まれた企画。

なのに、ゴーストの仲間ライダーが1号に対してタメ口をきいてきやがるので、殴ってやろうかと思ってしまって、反省だ。

 

 

カチンコNetflix

 

※当記事は個人の感想でございます。情報に誤りがございましたらご一報いただけますと幸いです。

 

 

 

2016年/96分/日本

監督:金田治、原作:石ノ森章太郎、脚本:井上敏樹、アクション監督:竹田道弘、エンディングテーマ:野口五郎・高柳明音、出演:藤岡弘、、西銘駿、岡本夏美、阿部力、長澤奈央、武田幸三、竹中直人、大杉漣、声の出演:飯塚昭三、悠木碧、関智一

 

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