大ヒットの理由が判明
嘘でしょ…?
と、震えるほどに面白いので、ご報告です。
世界的大ヒット映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』よりも日本国内の興行収入が上回ったことで、大変な話題だった。
これだから日本の観客はダメ、なんて言う向きもあったらしくて、屁が出ます。
未見ならば、まずは今作を観てから言って、お願い。
サミット間近、会場で大爆発が起こる。
事件性が確認され、逮捕されたのは名探偵コナンの将来の義父、毛利小五郎。
どうやら、近所のカフェバイト、謎多きイケメン・安室透が関わっているらしい。
コナンVS犯人ではなく、コナンVS公安である。
コナンなのに、公安!
どういうことなのk!
劇場を訪れる子ども達に、このサジ加減が分かるのか!
分からずとも行k。
俺は、コナンで行く。
そんな、潔さ。
驚きでいっぱいで、舌を噛む勢い。
何だコレは。もはや、何でもありのミステリーサスペンスsじゃないk!
安室さんというイケメン参上
原作やTVアニメでは既に大人気のキャラクター、安室透が大登場。
アニメから離れて長い当方は未知であったが、とんでもなくカッコよい。
しかも、この名前…安室である…当然、担当声優は『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役、古谷徹で行きまああす!
クセがあるのにカッコいい正統派。もうね、すんごい良いです。(語彙不足
名探偵コナンはもちろん、高山みなみ。コナンの細目ギャグも少な目でシリアス。いい。
家族の危機に駆けつけてもくれない彼氏・工藤新一を許し続け、コナンが新一であると薄々気づいているだろう毛利蘭の設定も、山崎和佳奈の声だからスンナリ馴染む。
毛利小五郎が小山力也なので、いまだにハッとする。
上戸彩と博多大吉は御本人の気配がまるで無いので、ゲストの意味って何?と困惑するほどのアテレコ上手だ。
少年探偵団は改めて、凄すぎませんか。
『ポケットモンスター』のピカチュウ・大谷育江と、『ジョジョの奇妙な冒険』の虹村億泰・高木渉と、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ・林原めぐみと、コナンの歩美ちゃん・岩居由希子ってメンツの豪華さよ。
ミステリー要素が、ドラマ『相棒』みたいだと思って観ていたのである。
公安と探偵、警察の駆け引きは実写ドラマに近い。
脚本が、『相棒』『科捜研の女』『新参者』も手掛ける櫻井武晴なのだから、大納得!
ちなみに、コナン映画は4本目。
対して、コナン初登板、初長編映画の立川譲監督は、長らくアニメ設定や絵コンテを担当。
大人気アニメ『ユーリ!!! on Ice』の絵コンテも、だ! うをお! フクースナー! 鼻血ブーッ
なるほどの疾走感! 立川譲監督についていきたい。
スペクタクルが極上
面白いのにヒットしない作品の理由は分からないけれども、ヒット作の要因は必ずある。
名探偵コナンというアニメ・コンテンツを、22年間育ててきた土壌だ。
さらに今回は新鮮で、面白いからだ。
人気キャラ・安室さんがカッコよろしいからだ。
男女のラブはもちろん、ほんのりBL(ボーイズラブ)要素もあるからだ。
切ないからだ。
ストーリーは破天荒ながら緻密、丁寧なのに大スペクタクルだからだ。
カーチェイスは、『ルパン三世 カリオストロの城』も思い出した。
笑ってしまうほどの、超絶アクションである。
クライマックスから終盤にかけての盛り上がりは、手汗モノ。
ドッキドキする。
ハッラハラする。
中盤、話の難しさ(!)に一瞬ウトウトしかけたことなど、胡散霧消。
ぅお面白い!と高まって劇場を後にした。
なるほど、これはお客さんは入ります。
筋立てには、ぃやいや、それは行き過ぎと感じる部分もあるけれど。
実写では出来ないアニメだからこそ、と思えば飲み込めた。
福山雅治のテーマソングも、いい。
最新技術も取り入れ、時代感も刻み付けるスタイルだ。
イケメンと、子どもたちと、見た目は子ども・頭脳は大人の江戸川コナン探偵が力を合わせて駆けまわる。
せっかくのTOHOフリーパスポート期間なので、終了までにもう一度、安室さんに会いたい。
スクリーン(TOHOフリーパスポート)
2018年・日本
監督:立川譲
脚本:櫻井武晴
原作:青山剛昌
キャラクターデザイン・総作画監督:須藤昌朋
主題歌:福山雅治
アニメーション制作:TMS、V1Studio
声優キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、古谷徹、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、上戸彩、博多大吉
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