まさに通勤は地獄
いつもの通勤電車が、生死を賭けた悪夢の時間になったら―
これは全くもって、他人事ではない。
ぃや、こんなことは通常は起こらないのだけれども、日常が突然、バイオレンスに染まることは無くもない。
犯罪に巻き込まれてしまった人々。
狙われた男。
ナゼどうして?の疑問を乗せて、ミステリー列車が爆走するのだから!
面白くないわけがないのだから!(興奮
ターゲットにされたのは元警官の保険会社員。
謎の美女に突然、指示されるのだ。
列車内からある人物を特定し、そのカバンを探し出したら10万ドル。
ただし、探し出せなければ―
そこから始まる、サラリーマンの獅子奮迅。
狭い車内を行って戻って、アクションに次ぐアクション。
彼はミステリーを解きながら、真実にたどり着けるのか。
疾走するオーバー60歳
哀しきサラリーマン役はリーアム・ニーソンなので!
劇中、60歳の設定であるから驚くのですけれど、実際は今年、65歳。
なんだって…? 初老ではないか…(涙
そんなリーアム兄様、アクションを諦めない。走り続ける。その姿に胸がキュウウウン…!
謎の美女は、当代きっての正統派美女ヴェラ・ファーミガなので!
顔面が登場する時間はそう多くはないのに、ずっと出演していたかのようなインパクト。
いつもながら思う、この人は真矢ミキに似ている、と。
警官役が当代きっての正統派イケメン、パトリック・ウィルソン。
いつになく、クールではいられない役柄で、最高。
って、ちょっと、待って下さい。
『死霊館』シリーズの名コンビ、ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンが登場しているじゃないですか。歓喜!
乗客の爺さん、ジョナサン・バンクスの印象深さよ。
警察上官がサム・ニールなのだけれど、悪魔の子ダミアンの印象はもう、どこにもない。って、今頃。
監督はジャウム・コレット=セラ!
『エスター』『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ロスト・バケーション』と、面白い映画しか作らない人。
リーアム・ニーソンと組むのも、4本目。
いつも変化球を剛速球で投げてくる。メッシというよりも、やはりベッカム。喩えがアレですみません。
観客をつかんで離さない達人。ミステリー映画愛も大いに感じた。
リアルタイムの超特急
私事ながら、先般、鑑賞した『バルカン超特急』も思い出す。
顔も知らない相手を探さなければならない、保険リーマンの焦燥。
極めてヒッチコック的であり、車輪の軋みは『新幹線大爆破』も頭をよぎった。
列車の中だけ、である。
個室シチュエーションを活かしまくりのアクション活劇。
アメリカ人も長時間通勤するのだな、とか。
住宅ローンが重いのだな、とか。
人々の生活が垣間見えるよう。
客車内に同乗するのは、多人種。
それぞれの事情を乗せて、隣り合う通勤電車。
保険リーマンの哀愁は、もちろん。
彼が奔走する理由にも、胸を打たれる。
彼が乗車してから、事件に巻き込まれ、必死に汗を流す。
その間の105分間がリアルタイムで展開する。
息つく暇もない。
ジャウム監督とリーアムのコンビは『フライト・ゲーム』では飛行機、今回は電車。
観客をボンヤリさせてくれない、畳み掛けるアクションと謎解き。
エンドロールで、スタントマンの表記がメインキャストと同じ扱いだったのも嬉しい。
この超特急モノの面白さには太鼓判。
スクリーン
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The Commuter
2018年・アメリカ/イギリス
監督・製作総指揮:ジャウム・コレット=セラ
脚本:バイロン・ウィリンガー、フィリップ・デ・ブラシ、ライアン・イングル
撮影:ポール・キャメロン
美術:リチャード・ブリッジランド
編集:ニコラス・デ・トス
出演キャスト:リーアム・ニーソン、ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、サム・ニール、エリザベス・マクガヴァン、ジョナサン・バンクス、フローレンス・ビュー
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