ごろつき犬


犬シリーズ3作目。

こちらが先なのに、5作目『鉄砲犬』よりも後で観たトンマ(当方)。
しかし、読み切りスタイルなので無問題。

モンタージュや会話パターンや、銃さばきにアレコレと決まりの形がある。
らしいと、今にして分かった。

同じ俳優が違う役を演じる、仁義なき戦い系。
こちらで死んだ人が、あちらに出ている系。
なので、すでに見知った顔があちこちに。

が、『鉄砲犬』と同日に観ており、内容がゴッチャになっている罠だ。うむ。


カラー1作目ゆえか、田宮二郎のオシャレ度はまだ、そこそこ。

またしても、天知茂が最高!
無粋に見えて粋だよ、ニクイよ!ズッキューン!

坂本スミ子が、また可愛い。
成田三樹夫の弱り顔が見られて、超お得感。
江波杏子の下アイラインがエジプト級。

村野鐵太郎監督の設えは、ハリウッドのハードボイルドのようだ。


と、前回更新とのテンションの差は、どうですか。
というのも、ポスターをご覧いただいても分かるように、どうですか。

今回は、田宮二郎が女とチュッチュしているのである!
いかん。
おケツを蹴りたい衝動に。
もしかしたら、そういうシリーズなの・・・か?
シリーズ途中参入で、順不同なので様子が分からない。

が、純粋な『鉄砲犬』に惚れたババア(当方)のテンション、ダダ下がり。
私情で恐縮ながら、モテる男がどうにも不得手だ。

なので長年、ジェームズ・ボンドや島耕作にハマれていない。
いわゆる、男の夢を体現している人物が苦手。

彼らがどんな窮地に陥っても、お前ら、イイ思いしただろう自業自得だ。
と思って、終わる。
なお、ゴルゴは規格外なのでオーケー。

危なかった。
こちらが先だったら、傑作『鉄砲犬』は観ていなかったかもしれん。
順不同でシリーズ物を観る暴挙が奏功することも、ありますね。



『ごろつき犬』 1965年・日本 

映画 スクリーン(秋田・週末名画座シネマパレ/Twitter

[関連作品]
シリーズ5作目 『鉄砲犬』



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