第一作【90点】2023年2月/第二作【90点】2023年4月。監督:河毛俊作 
 
映画「鬼平犯科帳 血闘」「碁盤斬り」が、思いのほか面白かったので、仕掛人2本を一気に鑑賞しました。
参りました。m(__)m
あなどっていました。
とにかく、面白いのです。


原作:池波正太郎、シリーズ小説。未読。m(__)m



 【第一作】
江戸の郊外、鍼医者の藤枝梅安 (豊川悦司) には、腕の良い医者という表の顔と、悪人たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。
ある日、梅安が料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみ (天海祐希) の顔を見た瞬間、思わず息をのむ。
それは、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった。


【第二作】
梅安が相棒の彦次郎 (片岡愛之助) と京に向かう道中、ある男 (椎名桔平) の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする。
その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、絶対に許せない仇だった。
そして、殺しの依頼を仲介する元締から、彦次郎の仇の仕掛を依頼された梅安は、浪人の井上半十郎 (佐藤浩市) とすれ違う。
井上と梅安も、憎悪の縁でつながれていた。



豊川悦司、主人公の仕掛人・藤枝梅安。
梅安=緒形拳で育った私、心配でしたが全然大丈夫。
少し髪のある坊主頭も似合うし、体もデカいが俊敏で、身の軽い動きも素晴らしい。

もう、梅安はトヨエツしかいませんね。




片岡愛之助、相棒の仕掛人・彦次郎。
二枚目すぎる相棒です。でも馴染んでいますし、安心です。
吹き矢での殺し、私にとっては新鮮でした。(これがカッコいいのよ。)



菅野美穂、女中で梅安の恋仲?・おもん。
地味だけど芯があって色気がある。
瞳が濡れていて、梅安とのからみのシーンはゾクゾク来ます。



高畑淳子、梅安の家の女中・おせき。
純心で真っ直ぐな女中、色気の完全封印は役者としての力量です。アッパレ。



天海祐希 (第一作)、ワルな女主人・おみの。(生き別れた梅安の妹。)
色気全開、久々のワル役 (しかもドS)、たまらなくイイ女です。
ああ…こんな女性にイジメられたい。m(__)m

板尾創路 (第一作)、非道な役人・嶋田大学。
安心感のある非道ぶり、十八番の得意技ですね。



椎名桔平 (第二作)、できた兄:峯山又十郎/狂った弟:井坂惣市。
メリハリありすぎの二役、ご苦労様です。
狂った弟、女を犯すシーンは目をそむけたくなる狂人 (=役者) です。



佐藤浩市 (第二作)、梅安と因縁を持つ仕掛人・井上半十郎。
重厚で濃厚、演技も殺陣もお見事です。
私、同い年 (学年も) なんです。頑張ってください!

一ノ瀬颯 (第二作)、半十郎の相棒の仕掛人・佐々木八蔵。
この人、知りませんでした。何者? m(__)m
凄ーく、カッコいいです。アクション上手いなー。(鑑賞後、戦隊シリーズ出身と知りました。今後、注目します。)



映像・音声が丁寧です。(明らかに、TVドラマとは違うのです。)
光と影、
音の強弱、
大道具・小道具・衣装、
全てにおいてグレードが高く感じました。



食事シールが、リアルに良い。
鍋料理、焼き料理、魚、野菜、飯…実に美味そうなのです。
そして、日本酒……私、糖尿病で医者から日本酒禁止と言われています。が、しかし、映画鑑賞後に小料理屋で日本酒しこたま飲みました。m(__)m



殺しのシーン (斬ると刺す) が、リアルに残酷で、痛いし、美しい。
偉い奴も下っぱも、ワルイ奴らはグサッと殺される。
一作目のおみのを鍼で刺し殺す、せつなくて快感です。
二作目の井坂惣市の縛り首、これまた快感。



エンドロールの出演者表示、
途中から(以下出演者順)となるが、これは意味不明。
何の忖度?効果ありませんよ。