映画化したい小説と、
映画化された私のお気に入り小説の、
混合ベストテン。

条件:
①既読小説(つまり私が読んでいる作品。)
②小説家の作家さん1作品に限定です。



1位『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍 (1980年、講談社、長編小説)
…映画化/TVドラマ化、なし。
→禁断の悪魔的破滅スピード小説。いまだに最先端で最新鋭で最過激。
なぜ映画化しない?できない?映像化が追いつけない?誰か手を上げませんか?怖いのか?
主役の少年キクとハシ、該当する役者が見当たりません。でも、アネモネは今田美桜、ニヴァは満島ひかり



2位『慟哭』貫井徳郎 (1993年、創元推理文庫、長編小説)
…映画化/TVドラマ化、なし。
→ラスト数ページのウルトラどんでん返し、時間軸のトリックに仰天した記憶があります。
このトリックを映像化するのは、技術的 (脚本的) に不可能かも?
主役の警視庁捜査一課長の佐伯、唐沢寿明



3位『ヤマンタカ 大菩薩峠血風録』夢枕獏 (2016年、KADOKAWA、長編小説)
…映画化/TVドラマ化、なし。
→夢枕獏の小説って長編すぎてTVドラマでも不可能なものばかりなのですが、これは映画向きです。
「大菩薩峠」の机竜之助の、妖気メラメラ・怨念ドロドロの世界観なのです。
主役の机竜之介、小栗旬。お浜は松たか子 (エロさに期待…)。

 


4位『火車』宮部みゆき (1992年、双葉社、長編小説)
…TVドラマ化:1994年、2011年、ともにテレビ朝日。う〜ん……
→数ある宮部みゆきミステリーの最高峰、映画化を望みます。
主役の関根彰子、長澤まさみ……綾瀬はるか……どっちだ?



5位『64(ロクヨン)』横山秀夫 (2012年、文芸春秋、長編小説)
…映画化;2016年、東宝(前編/後編)。監督:瀬々敬久。
→失敗作品。前後編に意味なし。原作と映画、結末を変えて大失敗。怒りしかない。
…TVドラマ化:2015年、NHK(全5回)。
→成功作品。ピエール瀧、薬で沈没しちゃったけど、最高傑作です。さすがNHK、拍手!



6位『十九歳の地図』中上健次 (1973年、短編小説)
…映画化:1979年、プロダクション群狼。監督:柳町光男。
→土着的な中上文学の中では都会の異色作。都会といっても、ある意味田舎より暗い。
新聞配達の少年が「✖」をつける狂気の配達に、なぜか共感。
JAZZピアノ・板橋文夫のエンディングテーマ「Good Bye」に、心が震えます。



7位『風の歌を聴け』村上春樹 (1979年、講談社、長編小説)
…映画化:1981年、ATG。監督:大森一樹。
→今再見しても、斬新なPOP感覚。手の届きそうなオシャレ、実際には手が届きません。
謎の美少女・真行寺君枝にクラクラしました。小林薫も若い!



8位『大いなる助走』筒井康隆 (1979年、文芸春秋、長編小説)
…映画化:「文学賞殺人事件 大いなる助走」1989年、東映。監督:鈴木則文。
→完全に失敗作です。脚本・演出、安っぽく暴走して爆死。佐藤浩市、無念。
再映画化を強く希望します。脚本、監督、役者、オールスターでお願いします。



9位『青春の蹉跌』石川達三 (1968年、新潮社、中編小説)
…映画化:1974年、東宝。監督:神代辰巳。脚本:長谷川和彦
→主演が萩原健一 (ショーケン)。小説より映画のイメージが強くて、再映画化しちゃダメ!



10位『アフリカの光』丸山健二 (1974年、短編小説)
…映画化:1975年、東宝。監督:神代辰巳。
→主演が萩原健一 (ショーケン)。小説より映画のイメージが強くて、再映画化しちゃダメ!