日本テレビ開局70年スペシャル・特番ドラマ
「テレビ報道記者」
を2024年3月5日に放送しました。


女性報道記者に焦点をあてたドラマで、
芳根京子
江口のりこ
木村佳乃
仲間由紀恵、が出演しました。(若い順。)
・1995年のオウム真理教&地下鉄サリン事件。
・2011年の東北大震災。
・2020年のコロナ禍。
そして、2024年の現代、
事件事故に走り回る女性記者たちの姿を、仕事の厳しさと女性の社会的位置に焦点を当てて描いています。



佳作です。
飽きませんし、良く出来ています。
しかし……日本テレビの職員・スタッフ全員、
品行方正で社会正義にあふれた、
熱血の良い人しかいません。
善人だけ……ひねくれた人もいないのです。
出来杉君が、異常に多いのですよ。(見ていて、少し息苦しくなります。)



あと、
インターバルCM (CMチャンス) が、多すぎます。
11か12あり、特に後半に多いのは、うんざりします。(民放だから仕方がない、の論理は逃げです。ストーリーに沿って入れられるはずです。)



異なる年代のエピソードが、行ったり来たり移り変わりすぎです。(西暦のプレートを回転表示させる、映像表現はわかり易かったですが…)
意味あるの?
ストーリーのつながりより、仲間由紀恵 (というか、インパクトのあるオウム真理教事件) をまんべんなく見せるが目的? m(__)m
昔の女性記者の苦労と、現代を生きる女性記者の世代間の奮戦を見せたいのでしょうが、Z世代の代表である芳根京子の苦悩が、一番伝わりにくい展開のストーリーになってしまいました。
普通に、年代順に構成し、ワンショットで過去に戻るじゃダメなの?
わざと、わかりにくく (難しく) していませんか?



世代の古い順に、仲間由紀恵、木村佳乃、江口のりこ、芳根京子、の実在の人物はいるのですか?m(__)m 仲間由紀恵の記者しか、実在感がありません。
ニュース映像はホンモノ使って効果を上げているのですから、実在の人物を出演させて、短くても本人の発言をさせた方が説得力ありますよね。(無理なの?どこまでが実話?)



比較してはいけないのでしょうが、
木村佳乃が一番良かった。
カッコいいです!



ネット上では同局で昨年放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者急死を重ね、厳しい声が上がっています。
「セクシー田中さんの件を、解決してないのに、なぜ?」
「よくも今の今、正義ぶっこんだこんな番組やれる」
「いくら何でもタイミングが悪い。企業としてのプライドを優先したのかも知れないが、余りにも現状を軽く考えている」
「本当に熱い報道の人がいるなら、身内の件を報道しなさいよ」
こうなることは、わかっていたはずです。
日本テレビとして、このタイミングでのドラマ放送の意義を表明しないと、ドラマ制作者・役者は救われませんよ。



エンディングの、
シンディ・ローパー「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」
女性の意識を主張した歌詞ですが、仕事の意識・意義とはつながりません。
日本テレビのスタッフ様、本作品の題材と意味考え、最後まで手を抜かないでください。