【80点】監督:スティーブン・ケイプル・Jr

2007年にマイケル・ベイ監督による第1作が公開されて以降、大ヒットを記録してきたSFアクション超大作「トランスフォーマー」のシリーズ通算7作目。


1作目「トランスフォーマー」(2007年)
2作目「トランスフォーマー/リベンジ」(2009年)
3作目「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」(2011年)
4作目「トランスフォーマー/ロストエイジ」(2014年)
5作目「トランスフォーマー/最後の騎士王」(2017年)
6作目「バンブルビー」(2018年)

★1作目がダントツに面白く、徐々に面白さが薄くなってきているのが気になります。
さて、7作目は?
面白かったです。
長いスランプから、やっと抜け出した感じです。



1994年、オプティマスプライム率いるトランスフォーマーたちが地球に来た頃の話。
あらゆる星を食べ尽くす、惑星サイズの規格外な最強の敵「ユニクロン」が地球を次の標的に動き出した。
プライムは仲間たちを集め、戦いに巻き込まれた人間のノア (アンソニー・ラモス) とエレーナ (ドミニク・フィッシュバック)、そして地球を救うビースト戦士たちとともに立ち上がる。



原題は「RISE OF THE BEASTS」。
なぜ「覚醒」?ならば RISE ではなく、AWAKENING (又は AWAKE ) です。
RISE だと、「上がる」「昇る」です。
日本の宣伝担当は、何が何でも「覚醒」にしたかったのだと思いますが、コレ弱っちゃいますね。頭ワルイ…。



◆正義のトランスフォーマー戦士「オートボット」
「オプティマスプライム」、
「バンブルビー」、
新キャラクターの「ミラージュ」、
女性キャラの「アーシー」、
科学者「ホイルジャック」、
飛行戦士「ストラトスフィア 」。


◆正義のビースト集団「マクシマルズ」
ゴリラに変形するリーダー「オプティマスプライマル」、
ハヤブサに変形する「エアレイザー」、
サイに変形する「ライノックス」、
チーターに変形する「チーター」。

→正義の軍団のキャラクターが多すぎる感じもしますが、機械と動物に分かれているので、見間違えることはありません。
妙に簡単に、正義の戦士同志が握手しちゃうのは、上映時間の関係から?
正義の戦士の数が多すぎるので、各自のキャラクターまで手が届いていません。



アンソニー・ラモス、主人公のノア。電子機器の専門家で、かつてはアメリカ陸軍に所属していた。
オートボットの「ミラージュ」とコンビを組み、友情が芽生える展開は予想通り。
後半、戦闘ロボット・スーツを身につけるくだりは好きではありません。これでは人間ではなく、ロボットですよ。


ドミニク・フィッシュバック、ヒロインのエレーナ。博物館にてインターン勤務をしている。
最後までロボット化しないし、超能力もないのが良かった。
美人ではなく、スタイルもがっしり型。チャーミング (胸もたわわ) なところが嬉しい。



機械 (主に車) からロボット、ロボットから機械に、変形する技術力 (CG&VFX) の進化が素晴らしくアップしています。
「金属が伸び縮みしない限り納得できない」の固定概念を、見事に吹き飛ばしてくれます。



ロボット同士の集団戦は見事です。
MARVELやDCコミックの作品を、凌駕する出来映えです。(マルチバースじゃなくて、ホッとしました。)
ただし…なんか「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ」みたいになってきているのが、心配です。


ゴリラのオプティマス、強すぎます。「キングコング」の影響?
アメリカ人には、キングコング神話があるみたいですね。(前から思っていました。)



(以下ネタバレ)




個人では勝てなくても、協力して戦えば勝てます!
この考えが、くどいくらい全面に映像化されています。
ロボット攻撃の連携プレイが、よどみなく流れて素晴らしいのですが、一発一発の重みが不足しています。
最強最悪の戦士「スカージ 」も、正義の連携プレイにはあっけなく死んじゃうのね?



正義の戦士は、マクシマルズのエアレイザーしか死にません。
死んだと思ったバンブルビーはお約束で復活しちゃうし、ミラージュも死にそうで死にません。
さらに人間も死にません。
一方、あれほど強かった悪の戦士は、全滅です。これでいいのかなー?
集団vs集団の戦いになった時点で、双方に死者を出すのがセオリーですよね。(「七人の侍」とか「荒野の七人」とか…)
新3部作の1作目と言われていますが…だから、殺さなかったの?

ラスト、ノアの就職先が「G.I.ジョー」って何?
次はコラボレーションするのかな?
とにかく、続編が楽しみです。