【70点】1986年。監督:デヴィッド・クローネンバーグ



エグい、キモい、グロテスク…クローネンバーグ監督の世界観に酔います。
気持ち悪いけど、微妙に快感かな…(*_*)



物質転送機「テレポッド」を開発中の、天才科学者・セス (ジェフ・ゴールドブラム)。
科学雑誌女性編集者 (ジーナ・デイヴィス) と恋仲になる。
が、発表前の研究を記事にした彼女の元恋人の編集長に対しての嫉妬から、自ら実験台となり、人体転送を行う。そこには、一匹のハエがいた。
徐々に彼の体に異常が出始め、テレポッドに紛れ込んだハエと遺伝子レベルで融合していたことが判明する。



ジェフ・ゴールドブラム、まったく科学者には見えませんが、昆虫顔なのでハエ男には見えました。納得。
この映画の成功の一因は、この顔にあります。m(__)m



ジーナ・デイヴィス、前半は打算的で、後半は情緒的…キャラがまとまっていません。
Hシーンが多いですが、胸・尻をしっかり見せてくれないのでモヤモヤします。m(__)m



映画開始から30分は退屈です。
物質転送機「テレポッド」の説明が長いのです。



人体転送に成功し、自身の人体の変化に気がつかない主人公の科学者、頭悪すぎです。
異常なセックスの強さという初期症状には、笑ってしまいます。(うらやましい…。)



後半、
人体が崩れていく過程からが、クローネンバーグ監督の本領発揮です。
悪趣味の映像美? (何それ?)
段階的に顔と肉体がハエ化し、ジェフ・ゴールドブラムの容姿は跡形もなくなります。



爪を剥がしたり、
胃酸を吐き出したり、
観客の神経を逆なでするシーンが続きます。

ジーナ・デイヴィスの中絶シーン (妄想)、芋虫のような異形な生物を産み落とす…予測通りの悪趣味映像です。


ラスト、
もはや人間の姿ではなく、ハエなのか?セミなのか?
ドロドロの昆虫男となった主人公は、撃ち殺されて (自殺か?) 終わります。



感動なし、問題提議なし、
しかしながらバットエンドではないし、娯楽映画として面白い!


PS
ジェフ・ゴールドブラム、映画の後半はほとんど顔の識別が出来ない状態です。
主役ですが、これいいの?