【30点】1997年。監督:佐藤純彌 (脚本は早坂暁大先生)


ついに、ついに観ました!
珍作、駄作、迷作…噂が噂を呼び、満を持しての鑑賞です。
さすが、何でもありの「東映」です。

で、評価は?感想は?
お笑いではなく、
本気で作っているので、NG!
いくらなんでも、これは、ダメですよ。m(__)m


公開日は1997年12月20日、なんと、お正月映画だったんですね。
制作費20億円に対して、配給収入4.5億円とは…とんでもない失敗作なのです。

「Who are you?」というサブタイトルでもあるキャッチコピーには、
北京原人を演じた俳優はいったい誰だろうというシークレットの意味も込められていたそうです。



(あらすじと……感想)
2001年、日本の某研究所は北京原人の頭蓋骨の化石から取り出したDNAを元に、北京原人を現代に復元させた。

……特撮が安っぽい。宇宙船 (シャトル) の外観、船内、装置、実験…愕然とするぐらいダメダメです。見ていて、恥ずかしくなり、苦笑しかありません。

……化石のDNAから、北京原人を誕生 (しかも、男女子供の3人) させる過程のシーンを、すっ飛ばしているので、ありえない手品のようです。


……離島で発見した北京原人とコンタクトを取る手段として、緒方直人と片岡礼子はパンツ一丁になります。(なぜかパンツは肌色、片岡さんはオッパイ丸出しですよ。m(__)m)
北京原人は、もろに着ぐるみです。トホホ…(*_*)
この北京原人との友好関係を築くシーンは、出来の悪いコントです。固まります。



しかし、この事実の公表は人道的問題が解決されていないとして、政府に延期させられる。
そこで研究所は、北京原人たちを陸上競技大会に現代人の選手として出場させ、その並外れた身体能力によって世間を驚かせようとする。

……陸上競技大会、コントです。
やめて…



ところが、北京原人は我が国のものであると主張する中国政府によって、北京原人は連れ去られてしまう。

……ジョイ・ウォン、この映画に必要ですか?
この役、何がしたいの?

……日本政府と中国政府の描き方、この時代は、まだ日本優位の上から目線ですね。(*_*)



最後に北京原人たちは故郷である中国に戻り、北京原人と心を通じさせた現代人によって解放された。

……どこに着地したいのか?全くわかりません。
マンモスまで登場し、ハッピーエンドなのですが、観客には1ミリも伝わりません。




緒形直人、生命科学研究所・佐倉。
迷走しています。申し訳ないですが、主役の顔ではありません。m(__)m
お父様の名優・緒形拳さま (1937年~2008年、71歳没。) が、泣いています。


ジョイ・ウォン、中国のTV記者?宗美々。
1987年の「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」から、10年経過しています。まあまあ美人ですが、時間の経過は残酷です。
賞味期限切れです。m(__)m


本田博太郎、北京原人・タカシ。
頑張りました、主演男優賞です。m(__)m

小松みゆき、北京原人・ハナコ。
大変でした、助演女優賞です。m(__)m


片岡礼子、生命科学研究所・竹井。
お疲れ様でした、色気のないシーンでのオッパイ丸出し。仕事とは言え、屈辱だったと思います。m(__)m


丹波哲郎、生命科学研究所理事長・大曽根。
(髪にパーマかけています。変です。)
「神になるぞー!」
の大丹波節、炸裂!
その後も、傍若無人・コンプライアンス無視の発言の数々、丹波さんは許されてしまうのです。(*_*) m(__)m

坂上忍、TVカメラマン。ちょい役です。
(口髭アゴ髭はやしています。さらに変!) (*_*)



★日本映画の、黒歴史。
これも映画なのです。
堪能しました。(T_T)