【45点】監督:三木聡 (脚本も)

前半はパーフェクトに近い面白さ!
「こんな映画を待っていた」と思っていたら………
後半は信じられない失速、故障?で、墜落しました。
何だコレ?



驚異の歌声を持ち、カリスマ的人気を誇るロックスター・シン=SIN (阿部サダヲ)。
彼の歌声は、声帯ドーピングによるものだった。
ドーピングの副作用で、限界に近づく喉に怯えるシンは、異様に声の小さいストリートミュージシャンのふうか (吉岡里帆と出会う。



阿部サダヲ、キャラは立っています。声も納得。(^o^)
が、
実は良い人のキャラは、超つまらないです。これは役者の力量の問題ではなく、脚本と演出の失敗です。



吉岡里帆、頑張りましたが、頑張っただけです。個性があるようで、インパクトがありません。
長いキスシーンは、コントか?
胸とか尻とか、やる気があるならアクティブに肉体を露出しろよ!
これじゃ、トップ取れません。ちょっとガッカリしました。



千葉雄大、初めての絶賛!
やっと彼の方向性が、見つかりました。かわいいイケメンで、実は最低のクズ野郎。
いいぞ、この領域で突っ走れ!



田中哲司、これまたグズが大正解!
どうしても「仲間由紀恵の夫」と、見られてしまいますが、こういうダメダメなキャラは大正解。好感度上がります。
パンツ一丁での、千葉雄大とのラブシーン?ドキドキしましたよ。



とにかく、
オープニングから前半は、迫力ありました。
スタイリッシュで、エキセントリックで、ポップアートで、サイケデリックで、
さらにパンクなのです。(英語多いよ。わざとです。)
噛み合わない小ネタのギャグが、しつこいぐらい随所に入って来ますが、ギリギリセーフの絶妙タイミングで……もしかして?もしかして?傑作の予感。(^o^)


ようは、途中までは面白かったのです。


(以下ネタバレ)




中半から後半にかけての「韓国編」、
ここから本当にダメダメな映画になります。
主人公・シンの魅力が、地獄の底までトーンダウンします。
あまりにつまらなくて、眠気と吐き気との戦いでした。

別の人が撮ったの?
本人ならば、三木監督、映画は止めましょう。今後は、1時間もののテレビドラマを細々とやってください。

・なぜ韓国?
・ふうかの実家は金持ちって有り?親は?
・なぜ花火工場?違法なの?
・喉の手術は?
・韓国ヤクザの目的は?
・警察の逮捕の理由は?



で、
花火使ったアクションがチープすぎる。
バイクのスタントと、無駄に長いキスシーン、これギャグか?
映画じゃありません。レベルが低すぎます。

シンの逮捕と刑務所行きの理由が、ストーリー破綻。とにかく、刑務所の状況が作りたかったのでしょう。
ひどいシナリオです。
主人公のシン、破天荒はゼロリセットして、悩める内向的な男に大変身して、マジがっかりです。

★監督&脚本もダメですが、プロデューサーとか製作委員会とか、何してたの?
仕事しろよ!



PS
シンが、ゴジラのように血を吐くシーン。
日本のコメディ映画の、失敗の見本です。
あり得ないというか、頭の悪いコントです。
この部分がダメだということがわからない映画人は、センスがないとかのレベルではなく、映画は無理なのです。退場してください。



千葉雄大は、良かったです。

悔しい……………