【55点】監督:宮岡太郎



松井玲奈、精神を病んだ状態 (設定) で、スッピンを見せる度胸。
美人なのか?ブスなのか?
元アイドル (SKE48) なのに、ここまで演じる覚悟を買います。



郊外の田舎町に暮らす理華 (松井玲奈) は、母の過剰な干渉「虐待」と職場の同僚からの「いじめ」で人生に絶望する。
精神安定剤も効かなくなり、自殺を決意する。
そんな時、自分と同じ環境を克服したセラピスト、ラブ (新川優愛) の存在をネットで知り、ラブの自己啓発セミナーの手伝いを始めるが……



新川優愛、難しい役です。
存在感を消しながら、見せる。
感情を激高させた時の、ドS顔。根っからの美人なので、ゾクゾクしました。(*_*)



筒井真理子、怖い母親。
もし自分の母親が、こうだったらと想像すると、胸がひきつります。
娘に対して、床を足で踏み、脅すシーン。マジ、怖い…


(以下、ネタバレ)




理華=ラブ。
ブティックの出会い、公園での再会……演出が下手くそです。
制作費の問題ではありません。想像力と創作力を、具体化する技術力が不足しています。
映画なのです、観客を上手く騙してくれないと困ります。

テーマやストーリーの発想は興味深いのです。
あの……
何度も言いますが、制作費や撮影日数の不足ではありません。
監督+スタッフの、映画的な技術力が足りないように思えるのです。これ、厳しすぎますか?



二重人格?
人格同士の葛藤と戦いが、伝わりません。
後半、目覚めていく契機がわかりません。
犠牲になった女性週刊誌記者のほうが、抱えている悩みと行動、発言に共感できました。



松井玲奈、役に憑依するタイプの役者さんですね。
「笑う招き猫」での女漫才師でも、乗り移っていました。
益々、今後が楽しみです。\(^o^)/

新川優愛、別の角度での役が見たいです。(テレビドラマでやっている、良い子ちゃんお嬢様ではありませんよ。)
体格あるのだから、アクションとかどうでしょうか?
大化けする可能性は大いにあります。期待しまましょう。\(^o^)/