1973年。
監督:キャロル・リード




とにかく、ミア・ファロー。

飛び抜けた美人じゃないが、とんでもなく魅力的です。


音楽:ジョン・バリー。
このメロディに、心が震えます。
007もこの人ですが、この作品が、ベストです。




ラブ・ストーリーの苦手な私ですが、唯一と言っていいでしょう。

大好きな恋愛映画です。




英国の上流階級出身で公認会計士チャールズ (マイケル・ジェイストン) 。

気ままな旅行をしていた米国生まれのベリンダ (ミア・ファロー) 。

結婚。が、二人の間はやがてギクシャクしていく。

約束の時間を守れず、家を空けてばかりのベリンダに浮気を疑ったチャールズは素行調査を依頼。

探偵クリストフォルー (トポル)、ベリンダの尾行を始めます。




ロンドンの街を彷徨うベリンダと探偵の、心の交流。

言葉 (台詞) がなく、映像 (表情) と音楽だけで、癒しの世界を見せてくれます。




ミア・ファローのはにかむ表情、
メガネ顔、
帽子姿、
全ての仕草がマジかわいい。

ファッションのセンス、今見ても新しい。少しモダンアートで、少しサイケデリックな感じが、心ときめきます。 (書いてて恥ずかしい……(*_*))


恋愛と結婚の本質、人生の価値を問います。

現在でも通じるテーマです。

アメリカ公開時
「The Public Eye (世間の目)」のタイトルでしたが、
その後、他の国の公開では
「Follow Me (私についてきて)」に変わりました。

どちらのタイトルも、映画の核心をついています。




ラスト、
探偵の提案により、やり直そうとする夫婦。

あっけないようですが、二人の恋の再燃を予感させて終わります。

「Follow Me (私についてきて)」の意味が、ここでわかるのです。

観客に結末をゆだねるエンディング、大正解です。

必見。