【70点】1981年、監督:大森一樹。



日本映画とは思えない、POPな作品。
外国のビールを、カッコよく飲みます。



原作:村上春樹、1979年7月、講談社、既読。
数ある村上作品の中での、初期の傑作。エッセイのような小説です。

僕、小林薫
女、真行寺君枝
鼠、巻上公一
僕と鼠のストーリーから、僕と女のストーリーに移行します。



この世界観、20年早すぎました。

小林薫、の役=村上春樹、
頭が良くて偏差値が高くて、
トモダチがシニカルだけど少し情熱的で、
家がけっこうお金持ちで、
悩みがなくて、
野心もなくて、
なぜか…中の上以上の魅力的な彼女が、一生懸命ナンパしなくても…常にいる大学生。
反感ありそうなんだけど、
当時、何故かなかったのは、大森一樹監督の力量=おおらかさ?=育ちの良さ?かな?



真行寺君枝、ギスギスが美しい。
壊れそうな声、
恨めしそうな瞳、
貧乳、貧尻
…付き合ったら絶対に上手くいかない + めんどくさい事に巻き込まれる。そんな女なんですが、気になってしかたがない。



室井滋さん、びっくらぽん…(^_^)

ストーリーは、あってないようなものです。(小説通り)
起承転結、波瀾万丈、大逆転、危機一髪、感動、興奮…全くありません。
でも、
何回も観てしまうのです。



ライト感覚、こんな言葉が出始めたような時代のような気がします。

恥ずかしいけど、正直に言います。
「この世界、悔しいけど憧れていました」
(^_^)/~~