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7月1日は,神奈川県川崎市の市制記念日である。

 

川崎市立東生田小学校,生田中学校に通っていた私は,7月1日は学校が休みなのでうれしかったが,今ではその頃を思い出す懐かしい日である。

 

以下は,広島の方々はご存じないだろうが,川崎のオールド野球ファンにはおなじみの懐かしい伝説である。

 

川崎市の市制記念日でもある昭和37年の7月1日,川崎市において,日本プロ野球界にとって大きな出来事が起きた。

 

王貞治選手が,川崎球場(当時の大洋ホエールズのホームグラウンド)の大洋・巨人戦で,一本足打法で初のホームランを打った。

 

これが王選手の通算47号ホームランだった。

 

王選手が打ったホームランは全部で868本だから,うち822本を一本足打法で打ったことになる。

 

この日王選手が一本足でホームランを打つに至るには,かなり偶然の要素があったらしい。

 

まずは天候。

 

前夜から当日昼まで雨が降っており,もう少し雨が降り続けたら試合は中止になっていたかもしれない。

 

もう一つはチーム事情。

 

川上哲治監督は,王選手に期待して,この年の開幕戦で初めて王選手を4番に起用したものの,成績は振るわず,特に6月後半から極度の不振に陥った。

 

チームも2位と3位を行ったり来たり。

 

この日の試合開始前のスタッフミーティングで,別所毅彦ヘッドコーチは,「王が打てないから勝てないんだ。」と王選手を非難する愚痴をこぼした。

 

すると,王の師匠である荒川博打撃コーチは,売り言葉に買い言葉で,「私は王に三冠王を取らせようと思って指導しているんだ。ホームランだけならいつでも打たせてやる。」と言ってしまった。

 

それを聞いた別所毅彦コーチも怒り,「それならホームランだけでいいから打たせろ。」と言った。

 

引くに引けなくなった荒川コーチは,王選手に「今日から一本足で打て。三振を怖がるな。」と指示した。

 

やけのやんぱちでやってみることになった一本足打法。

 

今までそれほど入念に準備していたものではなく,おそらくこの試合でヒットが出なかったら永遠にお蔵入りだったのだろうが,たまたまホームランが出た(注 川崎球場は旧広島市民球場以上に狭くてホームランが出やすい球場だった)。

 

勝負事に「もしも」は禁物だが,もし雨が降り続いていたら?

 

もし別所ヘッドの愚痴がなかったら?

 

もし狭い川崎球場ではなかったら?

 

もしたまたまホームランが出なかったら?

 

「世界の王」は誕生しなかったかもしれない。

 

もっとも,王選手のそれまでの超人的な努力が運を呼び寄せたのだろう。

 

そう思わせる懐かしいエピソードである。

 

 

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