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「男性の弁護士が茶髪だったら警戒する」
これは,東京弁護士会親和全期会編著「こんなところでつまずかない!弁護士21のルール」(第一法規)4頁に紹介されているある民間企業の方の声である。
弁護士の身だしなみにルールなどないから,茶髪であったとしても間違いではないが,この方の気持ちは分かる。
例えば,裁判所で尋問が行われている場面を考えると,裁判所を含めて法廷の構成員はほとんどが黒髪である。
そこに茶髪の男性弁護士が登場したとする。
当然その場にそぐわない色だから目立つ。
保守的な裁判所の印象は,少なくともプラスにはならない。
裁判官は法律のプロだから,弁護士が茶髪だからといってその当事者に不利益な判決をするとは考えられない。
だが,当事者の心理としてはどうだろう。
仮に自分に不利な判決が言い渡されたら,「弁護士が茶髪だから印象が悪くなって負けたんじゃないだろうか。」などとあらぬ誤解を受けかねない。
また,交渉の場面においても,上記のように警戒されてしまってざっくばらんな本音の話ができないのでは,まとまる話もまとまらないだろう。
自分のえり好みのためにわざわざ自分の首を絞める結果となっては,せっかくの身だしなみも身から出たさびである。
もっとも,非行少年や若い刑事被告人なら,茶髪の弁護士であれば「この先生俺のこと分かってくれるかも。」と親近感を抱くことはあるだろう。
茶髪の弁護士は,我々黒髪派とはスタンスが異なり,このような分野での活躍を目指しているのかもしれない。