十数年前から(と記憶している)、日本産の種類も店に並ぶようになり、特にアオダイショウは取り扱う店が多くなっていると感じる。ネズミ食いで、餌の確保がし易いアオが普及したということだろうと思う。そして、今もなお人気が続いている。

 今の"ブーム"のキッカケは、かなり前のビバリウムガイドでの対談に遡る。ゲストの故高田栄一氏の「何故、もっと日本のヘビに注目しないのか?魅力的なヘビが一杯、いるではないか?外国の種類を有難がる前に国産のものをちゃんと飼って、繁殖させるべきだ」との言葉だった。

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 前置きが長くなったが、身近にいる普通種が飽きが来なくて末永く楽しめる例である。全てがこうではないが。

そしてまた、アオに関して新たな知見が加わるようになった。アオがヘビを餌にするという知見である。長らく、ヘビは食わず、哺乳類や鳥を捕食すると言われてきたし、図鑑や飼育書でもそう記述されていた。もっとも幼体時はアマガエルやヤモリ、トカゲ類も食すと。飼育下でアオ成体のケージへヒバカリを同居させておいたら、いつの間にかヒバカリがいなくなっていたという例があったのが根拠かもしれない。筆者もyou tubeでこの話を見聞したことがあるので、事実かもしれないが、ケージの蓋の隙間から脱出した可能性もある。成体になっても爬虫類を捕食することもある、個性である、ヒバカリの体にカエルの匂いが付いていた(アオは成体でもカエルを食うこともある)等の可能性も考えられる。........まだまだ、奥が深い.......。