賭博堕天録カイジ和也編は囚人のジレンマの典型例 | Kit-no-blog

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カイジって読んだことありますか?

最新の和也編は、アマゾンの商品説明では


人間は土壇場で裏切るか否かを”実験”する「救出」ゲーム!実験台のアジア3人組は、16回クリアーすれば1億円を得るが、頭蓋骨粉砕の危険も伴う!攻略法を編み出した3人は順調にクリアーを重ねが、彼らの絆がゲーム前の「檄」にあることを知った和也は、光山の裏切りを”演出”し、3人の間に不信の種を蒔く。和也の策にはまったマリオは、「救出者」となった12回戦で、「救出」失敗の危機を招いてしまうが…!


と書いてあります。

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これを読んでいて頭に浮かんだのが囚人のジレンマ。

どこかで聞きかじった方もいるのではないでしょうか?


典型的な例はこんな感じ。


殺人を犯した2人が容疑者として警察につかまります。

ただ証拠が十分ではないので、2人ともが黙秘をしていれば懲役2年程度ですみます。

取調べは隔離して別々に行われます。

そして取り調べでは次のような司法取引が持ちかけられます。

仮に自白をすれば懲役は1年で済ます、ただし自白をしないでもう一人が自白をした場合には、懲役を15年にする。

両者が自白をした場合には懲役は10年だ、と。


この場合、容疑者二人はともに自白することを選びます。

なぜかって?そのほうが得だと考えるからです。


まず、相手が黙秘を続けた場合には、


自分が黙秘をしていると懲役2年、自白をすれば懲役1年。

結果、自白が特になります。


仮に、相手が自白した場合、


自分が黙秘をしていると懲役15年、自白をすれば懲役10年。

この場合も自白をしたほうが特になります。


こう考えた結果、二人とも自白をすることになります。

結果として、二人とも10年の懲役となり、二人の合計で20年分の懲役を受けることになります。

二人とも黙秘していればそれぞれ2年の懲役ですみ、合計は4年ですむのにもかかわらずです。


これは、それぞれが最適な選択をしたにもかかわらず、全体での最適になっていないという典型的な事例です。


カイジを読んでいて、囚人のジレンマをふと思い出し、ゲーム理論の本を読み返そうかと思った管理人でした。

ゲーム理論に興味が出た方は、下記をどうぞ。おすすめです。


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