母乳育児に赤ちゃんの免疫機能を強化する効果
『Googleグループ 日本語版ラエルサイエンス』
http://groups.google.co.jp/group/rael-science-japan?hl=ja
からの転載です
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■母乳育児に赤ちゃんの免疫機能を強化する効果
(Breast vs Bottle Feeding in Rhesus Monkeys:9月6日 英語版配信分)
▼以下より関連記事をご覧ください
『母乳育児に赤ちゃんの免疫機能を強化する効果?』
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/breast-feeding_immunity/
[最新健康ニュース]
[英語版 元記事]
http://www.alnmag.com/news/2014/09/breast-vs-bottle-feeding-rhesus-monkeys
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粉ミルクとは違うのだ!
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母乳育児に赤ちゃんの免疫機能を強化する効果?
(2014年9月) "Science Translational Medicine" 誌に掲載されたカリフォルニア大学デイビス校の研究によると、母乳育児には赤ちゃんの免疫機能を強化する効果もありそうです。
アカゲザルの赤ちゃん12匹を2つのグループに分けて、一方のグループは母乳で、もう一方のグループは粉ミルクで育てて、生後5ヶ月から生後12ヶ月までを追跡調査するという実験を行ったところ、母乳で育てたグループのほうが TH17 などの記憶T細胞(免疫細胞の一種)の量が多かったのです。 TH17 はサルモネラ菌などの病原菌に対して効果的であることが知られています。
両グループの TH17 の差は、離乳後に同じ食事を与えるようになってからも数ヶ月間持続しました。
母乳育児により免疫機能が向上するのは、母乳に含まれる成分が腸内細菌に作用するためだと考えられます。 例えば、母乳に含まれる糖類には特定の腸内細菌の増殖を促進する作用がありますが、こうして優先的に増殖した腸内細菌が一部の免疫細胞をサポートすることが知られています。
今回の研究で両グループの腸内細菌の状況を調べたところ、母乳で育てられたグループの腸からはプレボテラ属とルミノコッカス属の細菌が、粉ミルクで育てられたグループにはクロストリジウム属の細菌が多く検出されました。 全体的に見て、母乳で育てられたグループの方が腸内細菌の種類が多様性に富んでいました。
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