【トリビアな知識】
大相撲でいうところの
「剣が峰」とは、
土俵の円周を作る俵のことで、転じて
余裕がなくぎりぎりの状態、成否の決まる瀬戸際
という意味にも使われる。
今場所、特に目を引いたのが「逸ノ城」だ。
幕内に上がってきたころは、「飛ぶ鳥落とす!」勢いがあったのに、ここ数年は鳴かず飛ばずの力士人生に一体何があったのか! 安定感抜群で、あの大きな体を上手く使っての今場所は冴えてる上に鋭さが加わっていた。
もしや「優勝か!」と微かに思っていたが、とうとう「初優勝」を成し遂げた今場所の逸ノ城は強かった。
ぶっきらぼうで愛想のない力士だが、我々が目に見えないところでの「苦労人」である。
そして「正代」だが、前半は「負け」が混んでいて、
やっぱり今場所もアカンのか~!
大関陥落決定やな!
と思ていたが、TV中継で解説者として出ていた間垣親方(元白鵬)が、正代にアドバイスをしたというその日から力強い相撲で勝ち始めたのだ。千秋楽に勝って「10勝」を上げた。
この取り口変化、ホンマかえ~!
初めからこういう相撲を取れよ~ッ!
と思いながらも、まだ「正代」に対して期待感が残ってる自分を確認できた。
「あほな子ほど可愛い!」とはこのことか!
マ-いずれにせよ「カド番脱出!」に喜んでいないで、来場所は始めから力強い相撲を見せてほしい。正代には今後「横綱」になることも、優勝することも全く期待してはいないが、せめて毎場所「10個の白星」を重ねてほしいものである。「大関」なんだから・・・・。
それからもう一人、苦労人31歳の「静かな鉄人・錦木」だ。目立つ力士ではないが、まじめさとその実直さが私の心を鷲掴み!年齢的にも難はあるが、せめて「3役」まで上がって行って欲しいと願う。コロナ感染で休場したが、期待度は高い。
しかしである、7/22現在では、新型コロナウイルス関連での休場は7日連続で10部屋目。場所前の感染判明による全休処置が取られた田子ノ浦部屋を合わせると計11部屋となった。十両以上の関取の休場は13人となり、好きな「玉鷲」に「錦木」があと3日を残す「7/22」から休場になった事が悔しい。
従って私見だが、今場所「優勝」してもその価値は通常よりも低い、と言わざるを得ない。正常でない「相撲場所」だから、見てる方の気分が盛り上がってこない以上、優勝も三賞も極めて価値が低い。
来場所は「コロナ感染」のない、通常の全員出場の場所になることを願うばかりだ。