この映画も【実話!】に基づいて作られている気象学者と冒険家の気球乗りの、その当時としては破格の「命を懸けた冒険と実験」の話である。
時は1800年代のイギリス。今のようにテクノロジ-が発達していない世界で、高度10000m以上に挑むこの二人の「奇跡の冒険」である。
最初の展開では、娯楽作品だと思えるような内容が繰り広げられたので、「エッ、うそやろ、失敗か!」と思わせるくらいの派手さがあったが、進むにつれて、実感のこもるリアルさが展開されていく。
登場人物はこの「気球」に乗ってる二人だけで全編の80%くらい占めていて、、徐々に高度が上がって行くたびに起こる気象現象に打ちのめされていくその光景がリアルさを極め、徐々に観てる者を引き付ける。
画像上の「CG」や「トリック」は一切感じなかったので、この演技、実際にやってるとすればどのように撮影したのか? が気にかかるところだが、想像を絶するこの撮影と演技、自然の破壊力と俳優の過酷さ、に賞賛を送りたい。
今では普通にジェット機が10000m上空を飛んでいるし、また天気予報も過去の膨大に蓄積されたデ-タもあって詳しくその情報が日々伝えられるようになっているが、当時としては考えられない位の科学技術の進展を当たり前の様に享受してる現在、こういう「命を懸けた試練!」があったからこそいまがあるということを実感できる作品であった。涙を流したのは勿論!感動巨編と言っても過言ではない。
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年が明けてから観た映画は、
①フォ-ドvsフェラ-リ、
②リチャ-ド・ジュエル、
今回の③イントウ・ザ・スカイ、
と3連発で「実話」または「実話に基づく」映画作品を観て来た。今迄一ヶ月の間に「3作品」も実話映画が上映されたことは無い。
今、「実話映画」が大好物の自分にとっては
最高の映画月間となっている。
もうTVを見る時間も減ってきてるし、
映画でも「派手な娯楽作品」はもう卒業したんでしょうか!