皆様、いかがお過ごしでしょうか?jimmy隼人です。しかしというか、やっとというか正に、冬到来って感じで、南国育ちの私は、ぶるぶると震えながらどうにか耐え忍んでいる状態でございます。今年も残り僅か、毎度のことながら一年って本当に早いですわ~今回も我らの名優、石立鉄男さんネタ(笑)本日は、クリスマス・イブということで、ふと思い出したのが、2007年石立さんが、旅立たれた年に、ある刑事雑誌に掲載されました、加納竜さんのインタビューの中で、「鉄道公安官」で共演された石立さんとの思い出の中で、クリスマス・イブのお話があったのを思い出し、ご紹介したいと思いアップ致しました。それがこちらのマガジンとなります。

タツミムック2007年刑事マガジン ファイブ(DEKA MAGAZINE Ⅴ)
(70年代刑事ドラマスペシャル第5弾)加納竜さんのインタビュー記事より石立鉄男さんとの出会いを復刻ピックアップしてお届け致します!
『鉄道公安官』〜石立鉄男との出会い〜 『鉄道公安官』も、比較的地味ながら、根強いファンが多いドラマである。豪華なレギュラー陣と、頻繁に行われていた地方ロケの魅力が大きいのであろう。「この作品は、なんといっても石立鉄男さんとの出会いです。僕にとっては、自分の人生にいちばん影響を与えた人だと思います。
とにかく破天荒。ムチャクチャな人だった。『こんな人が世の中にいるのか』という感じですよ(笑)。僕自身、ちょうど事務所を移籍したりして、いろいろと考えることが多かった時期でした。そんなときに、『個』というものを教えていただきましたね。それまでは、周りに言われるままに、ソツなくやってきたつもりだったんですが、どこかビクビクしているところもあって。でも、石立さんと出会って、役者としての意識に初めて目覚めたような気がするんです。芝居について細かくアドバイスされたとか、そういうことじゃないんですが、なんていうか......生きざまを学んだんですよ。それと遊びですね(笑)。麻雀や競馬から始まって、ギャンブル関係はほとんど石立さんと付き合ってからです。1年間ベッタリ一緒で、その後も共演が多かったですから、番組が終わってからもよく遊びました。ホントに面倒見の良い人でしたね......
亡き名優・石立鉄男の思い出は尽きない。「翌日の早朝に東京駅で撮影、なんてときは大変なんです。そのタイミングを逃したら、また1週間後まで撮影許可が下りない。それでなくても当時、東映は『新幹線大爆破』なんて映画を作った後ですから、特に厳しかったんですよ(笑)。そういうとき、石立さんを絶対に遅刻させちゃいけないということで、スタッフが僕に言うんです。『加納ちゃん、頼むから石立さんと朝まで呑んでくれ』って。はっきり言えば、絶対寝させるなと(笑)。そうなると、こっちも大変ですよ。もう一蓮托生ですから。当然、僕も一睡もせずに翌朝、一緒に現場に入りました。あのころは後輩の公安官役だった赤木(良次)も付き合いが良くて、3人で麻雀したことも多かったですね。ただ、そのうちに『石立疲労』がたまってきまして(笑)、僕も最終回近くに一度、大遅刻したんです。梅宮辰夫さんがゲストの回(第40話)で、9時開始なのに起きたら11時で、大泉の撮影所に着いたのが12時半でした。4時間近くも梅宮さんを待たせてしまって。到着したら早速、謝りに行きました。『どうしたんだ?』と聞かれたので、正直に『寝坊です』と。そうしたら、『何かワケがあるんだろ?』って言われたんですけど、ホントに何もないんですよ(苦笑)。そう言うと『ふ〜ん』という感じで、怒られませんでしたね。優しい方だなと思いました。
番組が終わって、何年か経ったころに、クリスマス・イブに石立さんに電話したんです。電話に出られたので、『遊びに行っていいですか?』と。僕としては、何かパーティでもやっているのかな、とか思ってたんですよ。でも、行ってみたら石立さんは1人で。イブなのに、2人で将棋をやりました(笑)。とても懐かしい思い出です」
加納竜さん以外でも、石立さんのことを面倒見の良い人という方は多いですね!
この号では、P098に70’sDEKAdramaSPECIAL5追悼石立鉄男〜70年代テレビドラマのシンボルが演じた刑事たち〜と題して、石立さんの〈刑事役〉にスポットを当てた記事を用田邦憲氏が掲載しております。こちらは、またの機会に!
     それでは、また気まぐれに♪