皆様、いかがお過ごしでしょうか?お久しぶりです〜jimmy隼人です。今回も我らの名優石立鉄男さんを掘り下げます!今回は、私的に石立さんが、演じられたキャラで、ベスト3に入ります「夜明けの刑事」で刑事課長を演じられた相馬一郎をピックアップ致します。石立さんが2007年に旅立たれた後に、追悼記事として掲載されました映画秘宝より、相馬課長の部分をクローズアップ致しましょう。
映画秘宝 2007年9月号より
こちらがその記事です↓
怒りを胸に秘めたクールな演技
『夜明けの刑事』時は1973年。※(1974年が正しい)人情ホームコメディヘの出演によって、3枚目のイメージが定着した石立が、TBS=大映テレビ制作の『夜明けの刑事』に助演。笑いのまったくない、感情をおさえた芝居で新たなイメージを打ち出した。演じたキャラは刑事課長の相馬。酒とタバコを愛する無頼派で、誰よりも悪を憎むが、直感を頼りに捜査するせいで上司とぶつかることも多い。出番は毎回わずかだったが、2ヶ月に1度ほどあった主演の回では、怒りを胸に秘めたクールな演技が味わえた。その白眉が『港のヨーコは殺されていた?』。売春クラブから足を洗おうとする3人の不良たち(桃井かおり、俊夫、中島久之)、そして愛憎ドラマを軸にストーリーが展開。そこに売春クラブを仕切る暴力団が加わり、ラストで3人の不良は若い命を散らす。石立は不良の1人を弟のように可愛がっており、刑事の立場を忘れて彼と仲間たちを救おうとするが、悲劇を止めることはできなかった。「若者がさっさと死んでいくのは、やりきれねえな......」。無力な自分を嘆くことしかできない石立。そのせつない表情が心にしみた。その後、石立は不良の1人を殺した暴力団幹部を逮捕。怒りにまかせて、男の顔をなぐりつづけた。「立つんだ!」。気を失った幹部を立ち上がらせて、また顔面に連続パンチ!そのときの憎しみと悲しみが入りまじった表情も絶品だった。数ある石立ドラマのなかでも、男泣き間違いなしの1本である。文◎加藤義彦
石立さんが出演された1話〜82話中、数話、相馬課長こと石立さんの主役の神回がございます。