ポツポツ降る雨に、春を連れて来てくれては居ないか。。。
つい、期待してしまうSayuriです
よく私のブログにも登場するPeter（恩師）は、
いろいろな記事や新しく発表された研究をわざわざメールで送ってくれます
本当に忙しいはずなんですが。。。
日本で初めてお会いして、留学するまで
留学中、帰国して会うまで、会ってから今まで。。。
お互いのバックグラウンドが似ていることや
私が考えていたことがこれまで彼が歩み築き上げて来たプロセスと合致するところが合ったらしく
本当によくしていただいています
そんな彼からのメールに前回お話しした、カンガルーケアの記事があったのと
私もNICU勤務時代に実施していたのでお話ししたいなーと
ケア（病院で行うと全部がケアと呼ばれる。。。）自体は、危険な物じゃないんです
ベビちゃんの様子をこまめに観察していれば
ただ、これが難しい
ママさんとベビちゃんの2人だけ、もしくはパパさんを含めた家族水入らずの空間を作ることで
本来のベビちゃんと産後ママさんの全身状態の安定を図ること以外に愛着形成を狙うことができます
安全を確保する為には、何度も様子を伺えばいいのですが、
水入らずの邪魔にならないように。。。
このさじ加減
NICUでは、もちろん全てのモニターを装着して実施するので、
空間に入らなくても様子を観察できるのですが、
通常、産院で行われるのは、モニターも装着せず実施されます
このため、乳児突然死症候群を招くこともあり、実施されているところは多くありません。
私個人の意見としては、とっても、残念
私が学会でも発表した研究でのリサーチによるとベビちゃんからのサインは
ママさんを女性から母へと変化させる大きな役割を果たしており、
そのサインは、ベビちゃんを感じることに起因するのです
（難しい言葉使ってさー。。。
先生今日読みにくい。。。 スイマセン
）つまり。。。ママさんは、ベビちゃんのにおい（臭覚）や泣き声（聴覚）
姿・しぐさ・様子（視覚）、感触・柔らかさ・温かさ（触覚）
ベビちゃんを受け入れ、母へと変化していくのです
味覚は。。。ベビちゃんにチュッチュしたら分かるかな
なーんて
あのマシュマロのような感覚、でもしっかり強くて自分とは違う存在
愛着形成に１番大切な時に、それを肌で感じられるのがカンガルーケア
だと、私は考えています
もちろん、ママさんの方針、体調、施設の受け入れ等ありますので、
その状況で実施は判断するのが安全ではあると思いますが。。。
大切な命ですもの
安全が１番以前より、夢見ている私でも状況により実施を見送ると思います
モチロン泣く泣く。。。
笑前回マッサージのお話をしたときアフリカに続いて、このお話をしたので
カンガルーケアもアフリカ
と誤解させたかもしれませんがこれは、コロンビアのボゴタというところで生まれました
このプログラムは1979年に作られ、1980年初期に行われたもので、当時医学誌を騒がせました
その施設は、とても混み合っており、さらに場所もスタッフも足りない状況。
器材も足りないことから、数人のベビちゃんが保育器を共有することも稀ではなかった様子。
ベビちゃんひとり一人の保菌叢が違うため、通常NICUでは双子でも共有することは稀です
（入院児のお話なので、皆さんはお気になさらず
）死亡率、治療中断率はうなぎ上り。。。
その中行われたプログラムです
小さなベビちゃんであっても通常のベビちゃんと同じように退院させ、
ママさんにこのようにアドバイスされました
『あなたの胸の上に抱き、ただひたすらあなたの暖かさと呼吸を感じさせて下さい。』
見捨てられたように感じませんか。。。
医療設備を前に退院でも、1979-1981に出されたデータによると。。。
＜自宅：生存率＞ ＜病院：生存率＞
501～1000g 72％ 0％1001～1500g 90% 63%いろんなバイアスかかってるでしょうし。。。
病院の０％をみると、私は言いたいことも考えることもいっぱいありますが。。。
タッチの力って凄いです
そこは、感じていただけたかな
と病院から連れて帰る前に数日でなくなった子を省いているとか、
いろいろな要因、また医療倫理的な問題で同様のデータは出されていませんが
UNICEFも『誠心誠意愛情を込めたプログラム』と評しています
（ニュアンスが違うかもしれませんので。。。the program whole-heartedlyが原文です
）まぁ。。。タッチの力がお伝えしたかった訳でして
講習会もそうですが、難しくなるのが欠点
ただ、こういう話を知っているのと知っていないのとでは、
行うマッサージも違ってくるので、お話してみました
チャンチャン