TGIFです。
今朝の町田市は、こんな感じでした。
空気が乾燥していて火災が起こりやすい昨今の日本ですが、朝のせいでしょうか70%超えの湿度でした。
前回太陽黒点数サイクルとOver sea QSO(海外局との交信)の関係を書きました。
知る人ぞ知る薀蓄で捕捉します。
一般的に1.9MHz~28MHz(29MHz)の周波数帯を総称してHF(High frequency※)帯と言います。通常衛星を介さないで、海外の局と交信するのに適した電磁波の周波数です。
※ 周波数と波長は反比例しますので、短波帯とも呼ばれます。
21MHzや今回紹介する14MHz帯は、HF帯の中でも高い周波数に分類される周波数帯です。
周波数や電離層の種類に依って、海外と交信する周波数を使い分けることになります。周波数の切り替えは、現在は市販の任意の1台の無線機で閉じています。 HF帯の無線機と言います。
また、電離層にもいくつかの種類があります。地上からの距離とかイオン密度で区分されます。
更に、周波数に依っては電離層で反射しないで、吸収されてしまったり、突き抜けて宇宙に行ってしまったりします。
人工衛星を介しての交信は、電磁波が電離層を突き抜ける周波数を使用することになります。
もう一つの要因として、無線機で使用するアンテナの打ち上げ角(一番電磁波の放出が強い地表に対する仰角)も海外との交信を左右する要因になります。
アンテナの打ち上げ角は、アンテナの種類及び地表からの高さに依存します。地表からの高さがあるほど、打ち上げ角は低くなります。
以上から地球物理学的な条件(主に電離層のこと)が、一定であっても、アンテナの打ち上げ角が低いほど遠くに電磁波が飛ばせます。
電離層と地表の反射の回数が少なくなり、一回の反射で遠くまで電磁波が到達するからです。
逆に、打ち上げ角が高いと、一回の反射で電磁波が到達する地点は、近くなります。
アンテナの打ち上げ角が一定であっても、電磁波を反射させる電離層の地表からの距離が高いほど、一回の反射での到達距離は長くなります。その逆も然りです。
※ 電離層で反射する電磁波は、地上に到達しないで電離層間で反射を繰り返して伝搬するケースもあります。
例:F層とE層の間で反射を繰り返して伝搬する。
なので、海外局との交信は経験則がものをいう超アナログの世界になります。私は、そこに魅力を感じています。
さてテレワークから上がって、14MHz(20m band)でCW(モールス通信)のバンドをwatch(交信相手を探して見張ること)していると、タイ国のHS0ZJFがCQ(不特定多数に向けて交信を呼びかけること)を出していました。
warming up のつもりでcallすると、3回目のコールで応答がありました。
QSL manager(交信証を管理してくれる代理人)は、on4afu(ベルギーの局)のEddyさんですね。
タイ国に駐在されている?のかもHS0ZJFのオペレータ(無線局の運用者)の可能性ありです。
LoTWは、No でした。
結局、ON4AFU/Eddyさんがオペレータの様です。
タイ国は、かつての国王(HS1A)がアマチュア無線家なので、ハム(アマチュア無線家)人口密度が高いのだそうです。
人口当たり人数の多い上位5か国は、スロベニア・日本・中華民国(台湾)・タイ・アメリカの順とのこと。
国 | アマチュア 無線家の数 |
対人口比 (%) |
統計年 | |
---|---|---|---|---|
アメリカ合衆国 | 801,424 | 0.248 | 2016 | |
日本 | 435,581 | 0.343 | 2015 | |
タイ | 176,278 | 0.275 | 2006 |
交信が成立したので、久々にスポットしました。右の一番上の窓に注目願います。
アマチュア無線の周波数別交信の公開ログ:クラスター/clusterと言います。
コロナ禍ですっかり有名になった単語です。
【参照記事】
おまけ(植物学の日に追記)
野生化して巨大になったイタリアンパセリです。流石のグーグル先生(グーグルレンズ)も誤認識(恐らくセロリ)しそうです。(笑)
どうりで。。。
目 | : | セリ目 Apiales |
科 | : | セリ科 Apiaceae |
属 | : | オランダゼリ属 Petroselinum |
種 | : | イタリアンパセリ P. neapolitanum |
目 | : | セリ目 Apiales |
科 | : | セリ科 Apiaceae |
属 | : | オランダミツバ属 Apium |
種 | : | セロリ(広義)A. graveolens |
因みにパセリの両サイドでは、大葉(オオバ)化しているミツバです。(笑笑)
やって来た植物は一年目はお客さんの様に畏まっていますが、二年目からは馴染んで”地”を出してきますね。
コロナウイルスも然りなのだと思います。なので今専門家は、それを危惧している。。。
なので、ワクチンをとっとと接種しておくべきだったのです。ちくり!
当面は、ウイルスの変異とワクチンのイタチごっこが予想されます。応用分野が得意なこの国ですから、これからでも遅くはありません。
数年前までのノーベル賞の受賞は、そのことへの国際的な再評価と今後への期待が込められていたのだと思います。
今後のコロナワクチン開発に力を発揮できると良いですね。
【参考記事】