岩田side)
臣さんにからかわれ、慌てて駐車場に
停めてあるオレの車を開けると
エリナがビクッと動き、目を覚ました。
急いで、ドアを閉めて
「エリナ、ごめんな。
エリナが途中寝ちゃって、
いくら起こしても起きないから。
ここ会社の駐車場なんだけど、
これから送るよ!」
エリナ「大丈夫だよ!
一人で帰るから。
車乗せてくれて、ありがと。」
(一人で帰すわけには行かない。
どうにかして住んでるところを
知りたかったし、
このままってのも嫌だった・・・)
岩田「遠慮すんなって。
じゃ、行くよ!
えっと・・・」
エリナ「私、寝不足だから
また寝ちゃうかもしんないよ・・・」
岩田「いいよ。目黒の・・・
どこだっけ?」
エリナ「じゃ、○○不動まで。
そこから、すぐだから。
ねっ、そこまでお願い!」
岩田「おっけー」
車が走り出し、5分経った頃には
もうエリナは眠っていた。
このまま、二人でどこか行きたい・・・
そう、思ったが、打ち合わせには
顔を出さなきゃ、マズいし・・・
登坂side)
「あれ?岩田さんは?」
スタッフが呼びに来た。
そういえば、急いで出て行ってから
帰ってこない。
きっと、女を送って行ってるのかも・・・
「忘れ物したとか言って、出ていきましたよ!」
いちお、そう答えて
がんちゃんに、
「スタッフが待ってっぞ!
早く戻って来いよ!」
と、ラインした。