エリナside)
登坂さんは静かに寝息を立てている。
外が明るくなってきた。
そっとオデコを触ると
もう熱は下がってるようだ。
首に巻いてあげたスカーフ
取ろうとすると・・・
「ん・・ん・・」
登坂さんが、動いた。
起きてはいけないから、そのまま
帰ることにした。
ホテルの前のスタバで、
コーヒーを飲んでいると、
「おはよ!」
目の前に、がんちゃんがいる。
「あっ、おはよ・・・」
がんちゃんが、目の前に座る。
岩田「エリナ、ここのホテルに住んでるの?」
「うち?違うよ。」
岩田「前も、ココで会ったじゃん!」
「たまたま、偶然だと思うよ」
岩田「そっか、オレ今朝まで
ここに泊まってたからさ、撮影で。
エリナ、よく見るな~と思って!」
「そうなんだ!お疲れ様。
私、行くね!」
岩田「じゃ、オレも行くわ」
「車じゃないの?」
岩田「今朝は、ゆっくりなんだ。
送ってこうか?」
(ちょっと考えたけど、送ってもらうことにした)
「お願いしてもいい?
目黒なんだけど・・・」
岩田「うん!じゃ行こ」
ホテルの駐車場まで歩き、
がんちゃんの車に乗せてもらった。
助手席に座り、車が走り出すと
眠気がどっと襲い
気づくと、眠ってしまっていた。