学生時代に不思議な出会いがあった。

純文学者の瀧井耕作の孫息子と、通っていたライブハウスで知り合いになったのです。


瀧井孝作は文学全集を出すほどの作家で『無限包容』という作品で知られています。


インターネットで『無限包容』を調べても今では、ヒットしないのである。wikipediaで調べると良いでしょう。


不思議なことに、故瀧井孝作氏の家には知人の絵描きが、毎年挨拶に行っていたそうで。また、その絵描きとも不思議な縁があって、 郷里の駅に降り立った時に、 目の前に立っていた。後でわかった事だが叔母の家の近くに絵描きは暮らしていたのだった。


「お前さんとは縁があるな」 と絵描きに言われた。実際驚くような縁だったのだ。縁はまだ続いた。

私の親族が経営するホテルに、その絵描きの娘が アルバイトの面接に行ったというのだ。


縁は異なものである。


瀧井孝作の来歴を調べると絵かき同姓の人物がいた。作家と所縁があらしい。また驚いてしまった。

いまから数十年前の出来事であります。

無限包容は、私小説であり都内のそこここの地名出て来て、登場人物はかなりの距離を杜甫で移動していた事がわかりました。

昔人は平気で5km~10kmを歩いていたのであります。現在が便利過ぎるのであり、昔の人は山越えをして学校に通うなど当たり前だったのであります。


因みに私は高校時代には1日60kmを踏破したが経験、自転車で120km移動した経験がありますが、結構人力で遠くに行けるのももなのであります。


昔の小説は現代とかなり異なる日常を教えてくれるのでおすすめあります。


で、その後瀧井孝作の孫との交流は無く、絵描きも想い出の人に成りました。