予想もできない 大災害は突然起こる

こんな断層のないところでマグニチュード7の地震が起きるとは誰もが想像していなかった。
安全を保証された場所として、原子力発電所が建設されていたのである。

原子力安全委員会は調査に調査を重ね、学者たちの意見を聞いた結果、ここに建設にすることに至ったのだ。

幾人かの学者はここには隠れた断層があると反対意見を述べたが、その意見はかき消された。こういうことが実は何年も繰り返されてきた。

今回めて起こったことではない。利権にまみれた 事業にはとことん税金を投入するのであるが、 利権を伴わない事業は潰されるのである。

大災害が発生する度、いつも同じよう事が繰り返されていた。

ここ数千年の間この地で大きな災害が起こっていなかったのであるが、 昨今は行革も進み、政権交代も繰り返し大規模災害を見直してきた。

今回の災害が発生したのは丁度、クリスマスの日であった。全く地震が起きなかった場所での突然の地震、建物の耐震強度は弱く古い木造家屋が多い地域は瞬く間に全壊していただろう。ところが木造家屋の耐震化と防火性能の向上がすでに、全国規模で行われていた。


当然想定出来ていたことを実行したのだ。
多くの被災地が孤立する事も想定済みだった。
地震発生後、早速被災地に対する救援策が発動された。AIにより自動発令によって、いち早く体制がとられた。


政府は後追いで承認。核攻撃対応のシステムが災害支援に応用されていたのである。

災害に備えて救援物資備蓄倉庫からドローン部隊が救援物資を衛星データを元に瞬時災害地の向けて発信するのである。


全国各地に設けられたドローン災害支援物資備蓄基地から被災地に向けて次々と自動発進するのである。

あらかじめ決められていたドローンポートが機能し 次救援物資を満載したドローンがピストン輸送をし、被災地に届けた。人口や予想被害、必要な物資をAIが瞬時に弾き出していた。


水、燃料、テント、発電機、オムツ、整理用品、非常食、簡易トイレ、簡易ベッド、寝袋、毛布、ストーブ、衣類、医薬品、ありとあらゆる救援物資が、被災後、1時間以内に揃ったのである。特に山間の地域ではこの方法がとても役に立った。


被災地には重機が届かない。この重機をどうするかという問題にもドローンが役に立った。金属プリンターによって重機がたちまちに現地で生産されたのである。プリンターと原料をドローンで送り、発電機で電源を確保し、金属プリンターが昼夜作動し現地で重機を生産をしたのである。


小さな機械を作り その小さな機械が大きな機械を作る。 さらに大型の機械を作ると言ったふうに製造を重ね、明け方には大型重機が数台が完成したのだった。


過去の教訓が活かされているのである。 当然被災地には火災も発生する。 航空自衛隊がヘリコプターで水を満載し、旧式の家屋が連なる地域を大型スプリンクラーを回しながら上空を飛び回った 。戻ると 次の1機が飛び 旧市街を あっという間に水浸しにしたのだ 。


市民たちは、ドローンが運んできた自立式テントをあらかじめ決められていた学校の校庭や屋上あるいは大型スーパーの駐車場等の拠点に設置していった。 たちまち数千の テントが10の拠点に設置され、被災した市民を収用した。その場で明かりがついたり、毛布を温めるなどの処置ができるようになっていた 。

医療用テントは緊急手術に対応していた。


テントには 簡易蓄電池が付属している。蓄電池は定期的にドローン運搬してくるのだ。


これまでの教訓で学校や公園には循環浄化敷地トイレが置かれていて災害時には燃料電池とソーラー発電によって稼働した。普段の設備をいつでも災害用として使用で来るのである。ヘリコプターで運搬出来るコンテナタイプのトイレと風呂、炊事ユニットは多い役だったのである。これらは必要な場所に24時間以内に運ばれたのである。


まず被災地の命と暮らしたを守るのである。


国によってこのような対策が取られたのは、今から50年前のことである。万博を中止にしてその資金を被災用に割り当てたのです。


地震大国故の判断が役にたったのです。政権が正しい判断をしたと、国民はおおいにこれまでの政権から交代した新政権を支持をした。


災害の多い国ではこうした対策をとらないと、庶民は常に散々な思いをするのである。国が率先して 自治体と協力しながら、このような災害救援システムを作ったのである。


土砂に埋もれたり、瓦礫のなかの生存者は量子技術を応用したランド透過システムによって成人者の位地は瞬時に探し出せるようになり、72時間無いの救出も格段に増えた。


これまで多くの犠牲者が出たのであるが、新たな支援体制の構築によって犠牲者の数は格段に減りそして、これまでと比べ物にならないほど飛躍的に災害支援が向上したのである。


ステムをコントロールしているのは AI であり AI が先導して状況を考慮し最適の輸送システムを構築し 災害救援をしたのである。


さすが日本。世界に先駆けこのようなシステムを作ることができたのは、若きベンチャー企業の育成に力を注ぎそれまでのITゼネコンの支配力をそぎ、まともな競争社会を実現した故の成功だったのである。