石斧は優秀な道具。木を伐採し木をくり貫きボート(カヌー、カヤック)を作った。
昔の木は随分大きく、巨木の森が広がっていた。
島根県にある縄文時の埋没林を見ると、立派な森の中で人々暮らしていた事がわかる。
島根県三瓶山に火砕流によって保存された縄文の森が発見された。
それは畑仕事をしている時に発見された。大きな切り株は掘っても掘っても地中深くに続いていた。調査をしてみると切り株はあちこちにありどれも呆れるほど大きかった。
実は切り株木の幹で地下20メートル下に根があることがわかったのだ。
縄文時代に起きた噴火によって、火砕流に飲み込まれ谷に埋まった森一部が畑に出ていたのだった。
現在三瓶小豆原埋没林博物館でこの巨木の森の痕跡を見ることができる(写真参照)
縄文時代にはこのような巨木の森が広がっていたのかと思う。
名著「日本の植生」によると、日本列島本来の植生は5%しかないと記憶している。
縄文時代10000余年に祖先は木を伐採し続けた。
燃料として、資材として。
石器と言えど磨製石器ともなれば大木は倒すは、丸刃形斧なら丸木舟をくり貫く事もできた。
青銅器鉄器の登場で破壊的力を持った。
かくして自然植生は人工植生へと置き換わって行ったのである。