2024年2月議会 質問 | 久喜市議会議員 貴志信智(きし のぶとも)オフィシャルブログ「FROM HERE!」Powered by Ameba

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久喜市最年少久喜市議会議員
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質問事項

 小中学校1人1台端末や大型提示装置の修繕、更新を進めるべき

 国のGIGAスクール構想により久喜市内の小中学生にクロームブックが配布されて3年が経過しようとしている。タブレットの耐用年数を考えると、更新までに残された時間は多くない。文科省は一人一台端末の更新費用のうち3分の2を国の負担とし、残り3分の1は地方財政措置を活用して各自治体の負担とする方針を固めたとの報道もある。早期に更新の計画を立てるべき。また、既に相当数の端末が故障し、手元に端末が無いまま、端末を活用する前提の授業が進むなど学習に支障が出ているとの情報もある。大型提示装置に関しても更新の時期には大きな予算が必要になる。そこで以下伺う。

(1)文科省は「1人1台端末」の目的として、「教師・児童生徒の力を最大限に引き出すこと」「児童生徒の学びを保障すること」を挙げていた。久喜市は「1人1台端末」の目的と効果をどのように認識しているか伺う。

 

(2)端末の更新に際して、国の補助を受けるためには、自治体による更新(整備)計画が必要になる。久喜市はいつまでに端末の更新を目指すのか。伴って更新(整備)計画をいつまでに策定するの伺う。


(3)直近の集計時点における以下の数を伺う。「不具合が生じている端末台数」「修繕中の端末台数」「不具合や修繕により手元に端末が無い児童・生徒の数」「教育委員会が保有する代替端末の台数」「教育委員会が保有する代替端末のうち、現在貸出中の台数」
 

(4)既存の端末において「修繕に出しても数カ月返ってこない」「画面が割れたまま使い続けている」「学校の予備端末も不足しており、手元に端末が無いまま授業を受けている子がいる。端末を活用する場面では何も出来ない」「続発する不具合は解消されない(修理に出しても返ってこない)のに、端末を活用した授業を推奨される現状に矛盾を感じる」等の声がある。代替機が足りないことと、修繕予算が足りないことが根本の原因と考える。現状を教育委員会のとしてどのように認識しているか伺う。

(5)(4)で扱ったような「修繕が進まない現状」「学習に支障をきたしている状況」を解消するために何が必要か。教育委員会の見解を伺う。

(6)各学校から教育委員会に持ち込まれた端末のうち、軽微な修繕は指導主事が行っていると聞く。端末の修繕は指導主事の仕事とは思えない。指導主事が、本来の職務に従事できるように、人員配置を改善するか、修繕の外注を検討するべきではないか。見解を伺う。

(7)大型提示装置は、更新に際して国の支援が得られたとして地方財政措置であり、会計上は全額市の財源となる可能性が高い。更新の時期をどのように想定しているか。また想定される時期に向けて更新計画を策定するべきではないか。見解を伺う。

 

 

 

 

質問事項

 公共施設や学校の「安全確保」を急ぐべき

一昨年より、学校の外壁落下や防火設備の不具合が続発している。この問題の本質は「経年による老朽化」ではなく「点検で指摘されていた危険を放置してきた」こと、あるいは「点検だけをして修繕をしてこなかった」ことにある。建築基準法で規定される外壁の全面打診等の調査に関しては、実施すらされていなかった。こうした問題が顕在化していながら、今後も修繕が実施されず、危険な状態が続くのであれば、通常有すべき安全性を欠いていることは明らかであり、万が一、利用者の生命身体に影響が出るような事態が生じた場合には、公の営造物の施設管理の瑕疵に基づく損害賠償責任(国家賠償法第2条)が問われるのはもちろん、刑事的にも業務上の過失が認められる可能性がある。点検や設計を急ぎ、一刻も早く「修繕」を実施して安全を確保するべき。
 

(1)  建築基準法、消防法を根拠に行われる点検で「是正」が必要であると判定され

ながら、現在も是正されていない施設数を、施設分類別に伺う。(久喜市公共施設個別施設計画における「中分類」毎に伺う)

 

(2)  今後、外壁の全面打診等の調査が進むものと思うが、いつまでに対象施設の検査を終えるのか現時点の方針を伺う。

 

(3)  (2)の全面打診等調査の結果、修繕の必要が生じた場合はいつまでに「修繕」を完了させる方針か。2度も学校で外壁が大きく落下した自治体において、これ以上危険を放置することはあり得ない。いつ外壁が落ちてくるかもわからない学校や施設では、市民が安心して通うことが出来ない。一刻も早い対応が求められる。市の見解を伺う。


(4)市内小中学校のいたるところに、カラーコーンとバーが設置されて、立ち入り禁止になっている。同様の対応が採られている箇所数を伺う。(小学校、中学校それぞれの合計を伺う)

(5)、前述のように中央公民館や鷲宮総合支所、各学校にバリケードが設置されているが、何のためのバリケードなのか、市民への周知が足りていない。久喜中央コミュニティセンターの場合は市HP、各学校の場合は保護者宛てにメールや文書で、通知していることは承知しているが「現場」に注意喚起が無い。学校には、地域イベントやスポーツ少年団活動をはじめ、市内外から多くの方が訪れる。そうした方々はこれまで行ってきた注意喚起を知る術がない。例えば、スポーツ少年団の試合に訪れたと思われる児童が、バリケードの内側に入り込んで遊んでいる光景も幾度となく目にした。カラーコーンとバーは固定されていないため、強風の場合は飛ばされてしまうこともあれば、学校の判断で、一時的に撤去されていることもある。バリケードとしての効果は極めて低い。すなわち現状では、管理者に求められる危険回避のための十分な措置を講じているとは言えない。せめて現場に、誰の目にもわかるように「状況の説明」と「注意喚起」を促す掲示を行うべきではないか。市の見解を伺う。

 

(6)太田小学校グラウンドに設置されているスプリンクラーが、周辺の土が経年で削られたことにより、地面からの突起物のようになっている。転倒を誘発する可能性があり、大変危険である。実際に利用者から危険を訴える声が上がっている。そもそもスプリンクラーが正常に稼働するのかも疑問である。もう使えないスプリンクラーならば速やかな撤去を求める。もし今後もスプリンクラーを維持するのであれば、危険を回避するための措置をするべきである。見解を伺う。

 

 

 

 

 

 

質問事項

 久喜市職員の処遇改善を


市職員が公益のために、意欲をもって職務に取り組める環境をつくることが市の発展には欠かせない。ところが近年、理不尽な市民への対応や、過重な業務により職員が疲弊していると聞く。そこで以下伺う。
 

(1)平成31年2月定例会、令和4年6月定例会議にて「対行政暴力への対応マニュアル」の作成を求めてきた。「令和4年度中には完成させたい」とのことであったが、現在の進捗を伺う。また同マニュアルの目的は、対行政暴力が発生した際の対応の明確にすることだけではない。久喜市としての対応の基準を外部にも明らかにすることで、対行政暴力を未然に防ぐことも期待される。同マニュアルが完成しているのならば、市ホームページで公開するべきではないか。市の見解を伺う。
 

(2)精神的な理由により、休職をした職員数を伺う。(直近3年度分)

(3)会計年度任用職員が各部の希望通りに充足されておらず、現場が疲弊しているとの話を聞く。会計年度任用職員に関して、各部毎の採用希望数と、実際の配置数を伺う。(直近3年度分)

(4)直近3年度分の久喜市職員のラスパイレス指数を伺う。また、それぞれの年度のラスパイレス指数の埼玉県内「市」における順位を伺う。

 

 

 

 

質問事項

  東鷲宮駅前の立体通路について

これまでも当該立体通路が、現在の久喜市政を象徴する不要な事業であることを主張してきた。エスカレーターが「追加」で設置されたことで、得られる可能性があった交付金を失う可能性もあるなど、経緯も不透明である。5億円もの巨額の予算が投じられる事業には、当然に透明性が求められる。そこで以下伺う。
 

(1)以前の議会で(立体通路にエスカレーターを追加するに際して掛かる経費も)「都市再生整備計画を変更して交付金を申請する」旨の答弁があった。申請の進捗と、結果を伺う。 

 

(2)エスカレーターは当初の計画に無く「追加」で設置された。エスカレーターの追加により、元来想定していた工期にどのような影響があったのか伺う。

 

(3)市は立体通路を建築と位置付けているのか、もしくは工作物と位置付けているのか。また、立体通路の完成までに行われる工事内容と、完成までのスケジュールを伺う

 

 

 

 

質問事項

 安全のために必要な修繕を先送りするべきではない

市民生活の安全確保のために必要な修繕が多数積み残しされている。本来であれば、発見次第すぐに修繕するのが当然であり、危険を承知しながら先送りにすることはあり得ない。
(1)久喜北地区「北の小路」と和田前公園や住宅地を結ぶ橋の転落防止柵が、複数個所破損したまま放置されている。万が一、直下の用水路に転落したら命に関わるような事故となる。公園も近く、通学路の集合場所に指定されている地点もあり、多くの子どもが通行する。速やかに修繕をするべきと考える。市の見解を伺う。

(2)久喜駅東口駅前広場にあるバス待機用のシェルターの鉄柱が一部腐食している。
特に交番側に並ぶ鉄柱は腐食しているか、錆により塗装が剥がれている状態である。速やかに修繕するべきと考える。市の見解を伺う。

 


議案質疑

 

議案67号 令和5年度久喜市一般会計補正予算9号について

(1)  P42 久喜マラソン大会事業

今年度の久喜マラソン大会も大幅な定員割れとなった。約500万円の予算が追加で必要になった要因は、定員割れにより参加料収入が下振れしたことだと認識している。


ア 定員割れが続く現状から、久喜マラソンへのニーズに対して大会規模が過大である可能性がある。定員を少なく設定することで、開催経費を削減することは可能なのか伺う

 

イ 追加の予算は、具体的にどのような使途になる見通しか。「実行委員会」形式は、お金の流れと意思決定のプロセスが見えづらい。具体的な使途を伺う。
 

議案73号 令和6年度久喜市一般会計予算について

(1)  市の貯金である財政調整基金の残高は、令和6年度末には合併以来最低の水準となる。さらに将来への備えともいえる減債基金の残高はゼロになる。今後のアセットマネジメントに充てる財源となるはずだったアセットマネジメント基金は公共施設個別施設計画が動き出す前にほとんど使い切ることになる。「財政危機」が他人事ではなく、顕在化した状態と言える。これまでも中期財政計画などで厳しい予測が示されたことがあったが、今回は全く次元が違う。

ア 久喜市は、これまで年度当初の財源不足を補うため財政調整基金を20億近く取り崩す運用をしてきた。昨年2月の議会で総合政策部長は「ここ5年程度で見ると19億円程度の財政調整基金を当初予算で取崩しをしている。そうして当初予算を組んでいるので、最低その程度は必要である」との認識を示している。令和6年度末の財政調整基金残高が、7億円程度になった場合、総合政策部長が示した「最低の水準」を大幅に下回る。また、同じ議会で総合政策部長からは「決算で見ると、実際10億円程度まで戻している」との答弁もしている。予算の概要によると令和6年度は7億円の決算剰余金を見込んでいるようであるが、仮に答弁の通り決算剰余金が上振れしたとしても「最低限必要」であるはずの19億円には遠く及ばない。言い換えると、令和7年度当初には、財政調整基金を使い切ることになる。このままでは久喜市の財政は破綻に向かうものと思う。令和6年度の予算が後年度に大きな影響(これまでの水準での当初予算編成を不可能にしたり、財政調整基金を枯渇させる等の影響)を与える可能性をどのように評価しているか伺う。

イ 令和6年度、ここまで各基金が減少する要因をどのように認識しているか伺う。

ウ 年度末の残高も問題であるが、年度当初の残高も大問題である。確認した平成30年度以降、全ての年度において、年度当初の取り崩し後も20億以上の残高があったが、令和6年度は年度当初残高が250万円程度になる。決算剰余金が計上される9月以降まで、財政調整基金は250万円少々で推移するものと理解している。つまり、この間に補正予算を組む場合には、財源として財政調整基金を充てられない。財政調整基金がゼロに近い残高になることで、9月までの補正予算の編成にどのような影響が出るのか伺う。

エ 大変厳しい財政状況が見込まれるが、だからといって今後、借金に依存する(地方債を増額する)のは、自転車操業に他ならず、将来世代にツケを先送りする悪循環である。また「借金が積みあがること」は、市民にとって最も分かりやすい指標であり、市への信頼を大きく損なうことにも直結する。令和6年度も総合振興計画に掲げた「実質公債費比率の目標値」を目指すべく中期財政計画に記載がある「公債費を減少させる」「交付税措置のない地方債の借り入れを抑制する」という方針を堅持するべきと考える。見解を伺う。

 

オ 埼玉県のホームページで公開されている情報によると久喜市職員の給料水準は、ここ何年も埼玉県の市で最下位である(ラスパイレス指数より)。対照的に全国トップレベルの高コストと思われるごみ処理施設をはじめ、まるで財源に余裕があるかのような大型事業が散見され、これらを見直す気配は無い。このような中で、顕在化した令和6年度の財政危機を、職員はどのように認識していると考えるか伺う。またこのような財政状況が見込まれることは、当然に全職員に周知されるべきである。見解を伺う。

 

カ ここまで財政が悪化した場合に、シンプルに考えられる対策は、歳入の増加させることと、歳出を削減することである。令和6年度は具体的にどのように取り組むか伺う。

キ ゴミ処理施設新設に充てられる今年度の予算自体は、全体のインパクトとしては、一見大きくないように見える。しかし、ゴミ処理施設関連の基金は令和6年度末においても10億円程度も積まれている。この10億円円は、ゴミ処理関連の費用がもっと低額であれば財政調整基金に充てることができた財源である。財政調整基金の枯渇への影響は極めて大きい。今からでも賑わい分を見直すなど後年度の負担を減らす手立てを考えるべきと思う。見解を伺う。

 

ク このような財政状況下において、5億円もかけて東鷲宮駅前に立体通路を整備することが、必要とは思えない。見直すべきである。見解を伺う。

 

(2)公共施設の修繕に関して、点検だけして修繕までに時間がかかるのではこれまでと大差がない。修繕を速やかに進める必要がある。令和6年度は公共施設の修繕関連の事務量が膨大になるものと予想する。一日も早く危険が解消されるように、職員の配置が極めて重要になる。修繕に関する事務が増える部門にどのように人員を配置したか伺う。

議案96号 久喜公共施設個別施設計画の一部改訂について

(1)  久喜市公共施設個別施設計画の目的は「将来更新費用の削減」「施設総量の削減」を通じ、久喜市の公共施設を持続可能なものにすることであると理解している。しかし、本改訂によって、将来更新費用の削減も、施設総量の削減も大幅に後退することになった。また、賛否が大きく巻き起こるような判断を続々と将来に先送りしている。大変な財政状況であることが顕在化した今議会において、現計画から大幅に後退する(将来負担を増やす)ような改定には疑問が残る。

ア 将来費用の算定にあたって、平成31年版「建築物のライフサイクルコスト」を参考にしているが、これは近年の建設コストの上昇を反映していない。最新の令和5年版を根拠に計算するべきと考える。見解を伺う。

イ 仮に、令和5年度版の「建築物のライフサイクルコスト」により再試算した場合、P115に示す試算結果は、どのように変わるか。第1期から第4期までをそれぞれ伺う。。

ウ 現計画と比べて「先送り」が多すぎる。例えばP115が示す将来更新費用の試算結果を新旧比較すると以下の通りである。

第1期 現計画:226億円 改定版:132億円(マイナス96億円) 
第2期 現計画:399億円 改訂版:558億円(プラス159億円)
第3期 現計画:51億円 改定版:74億円(プラス22億円)
第4期 現計画:225億円 改訂版:222億円(マイナス3億円)

この比較を見ても第1期には、大胆なアセットマネジメントを避けて、第2期、第3期に大幅に先送りしていることが明らかである(年平均の更新費用も約3億円上がる見込み)。また、施設総量削減も当初令和元年比で40.6%削減できるはずが、34.4%まで後退した。
これでは、当初掲げていた久喜市公共施設個別施設計画の目的が果たせるとは思えない。
そもそもこれまで議会でも、将来的には計画を見直す旨も示唆されており、第2期以降の実現性は全く不明である。この計画が実効性をもって、持続可能な久喜市の公共施設の維持管理に寄与すると考えるか。市の見解を伺う。


(2)現在の栗橋中央コミュニティセンター機能を栗橋中央防災公園管理棟と、栗橋行政センターに移転する旨が記載されている。現在の栗橋中央コミセンの延べ床面積は、約3000平米である。

防災公園管理棟と、栗橋行政センターそれぞれに移転される「コミュニティセンター機能に相当する部分の延べ床面積」を伺う。(現在の機能がどの程度の割合で2施設に移転されるのかを確認したい)