2023年9月議会質問 | 久喜市議会議員 貴志信智(きし のぶとも)オフィシャルブログ「FROM HERE!」Powered by Ameba

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質問事項

 市内小中学校の修繕を先送りするべきではない

 前議会の一般質問において、建築基準法第12条による点検で「是正」の必要があると判定されながらも修繕が先送りされ、危険が顕在化してきている問題を取り上げた。質問の中で、市内小中学校において、建築基準法第12条点検で「是正」と判定されている箇所の一覧を議会に開示するよう求めたところ、7月31日に当該資料が開示された。資料によると、子どもの命に関わるような是正箇所の多くが現時点でも放置されている。7月7日に発出された市長の声明には「将来を担う子どもたちはもとより、市民の皆様の生命・身体・財産を守ることが最優先との考えに変わりはなく、引き続き、全力で市政運営に取り組んでまいります」と言及があったはずだ。この言葉に魂が宿っているならば、言葉の通りに子どもたちを取り巻く危険は「最優先」で解消するべきである。修繕を先送りしているうちに、新たな不具合が発生し、いつもどこかが壊れている「負のスパイラル」を抜け出す決断をするべきである。

(1)市内の小中学校で未だに「是正」箇所が放置されている(修繕の方向性すら示されない)現状を市長はどのように考えるか。見解を伺う。

(2)結果として、市内小中学校の修繕は全く行き届いていない。これは学校のみならず市内の公共施設総量が、久喜市にとって過剰である証左と言える。今後は更に公共施設の老朽化が進む。長期的には人口も減少する。そうした現状への対応を先送りすることなく、かねてから久喜市公共施設個別施設計画で目指している「総量の削減」を実行するべきである。市の見解を伺う。

(3)今年度一般会計補正予算第5号おいて、市内12校の外壁を「是正」するための調査・設計予算が計上された。一方で、栗橋東中、栗橋西中、鷲宮西中などは同じく外壁について「是正」の必要性が示されているにも関わらず、現在も対応の兆しが無い。時間の経過とともにリスクは増大する。速やかに修繕を行うべきである。これらの修繕が先送りされている理由と、今後の方針を伺う。

(4)市内小中学校32校のうち30校の防火設備に不具合があることが判明した。不具合がある防火設備の合計は267箇所にものぼる。前述の是正箇所一覧には「感知器故障」「(防火扉が)開かない」「(防火扉が)ちょっとの震動で開く」「危害防止装置なし」など目を疑うような記載が並んでいる。担当課に確認したところ、こうした防火設備の不具合がいつから発生しているのか、管理されていないとのことである。防火設備は万が一の際に人命を守るために法令で設置が義務付けられた設備である。また、誤作動により児童が死亡するなど重篤な事故事例も報告されている。いずれの側面からも厳正に管理する必要があることは明らかである。速やかに修繕を行うべきである。これまで防火設備の修繕が放置されてきた理由と、今後の方針を伺う。

(4)市内各校において、家庭科室や湯沸室の換気扇故障、または換気量不足など、生命に関わる深刻な不具合も多く発生している。速やかに修繕するべきである。これらの修繕が行われてこなかった理由と、今後の方針を伺う。

 

(4)消防法による点検結果を担当課に確認したこところ、火災報知器の故障や、ガス漏れ警報器の故障、非常用放送の不鳴動をはじめ多くの修繕箇所が、現時点で放置されていることが明らかになった。消防署からも是正を求められているはずであり、修繕は義務である。これらは、いつまでに是正するのか、方針を伺う。

(5)建築基準法や消防法による点検の結果をホームページ上で公開している自治体もある。
久喜市もこうした事例に倣って、インターネット上で公開するべきである。一連の報道を受け、市民の間でも公共施設の維持管理について関心が高まっている。自ら公表する姿勢が、適切な維持管理にも繋がるものと考える。市の見解を伺う。

 

 

 

 

 

質問事項

 桜田地区の公共施設は、将来的に維持できるのか

 

 東鷲宮駅前の設置予定の新たな公共施設に関して、契約年数や賃料の詳細が決まらないまま、立体通路の建設準備が先行するなど、不透明な状況が続いている。桜田地区の公共施設の長期的な在り方を明確にしておく必要がある。

(1)地元コミュニティ協議会向けの説明会で、商業施設の2階に設置する公共施設の契約年数や賃料に関して、市側から言及があったと聞く。担当課からも、あくまで推測される賃料の目安として、年間5,500万円と言及したことを確認した。そもそも久喜市として、契約期間をどのように想定しているのか。改定前の久喜市公共施設個別施設計画では、桜田複合施設(子育て支援施設を含む)を新築した場合に掛かるコストは10億円前後と試算されていた(個別施設計画P108、110)。途中で行われるはずの大規模改修などの金額を試算(個別施設計画P114、ライフサイクルコスト単価より試算)しても、桜田複合施設を新設した場合の総費用は、15億円程度である。一方、仮に商業施設の2階に間借りする新施設の賃料が年間5,500万円だとすると、賃料だけで20年後には11億円掛かることになる。また、商業施設の2階に接続するための立体通路は、そもそも従来の計画通りならば必要のなかったものであるので、立体通路に掛かる4億円程度のコストも商業施設の2階に設置する新施設に必要不可欠なコストとして加算すると、設置してから20年経過後は新設と比べて、商業施設の2階を間借りする方が、多くのコスト掛かり続ける。(立体通路の維持管理費や改修費用を加算すると更に割高になる)。つまり、近視眼的には、商業施設を間借りした方がコストは押さえられるが、個別施設計画が示す「標準使用期間」「目標使用期間」に則って公共施設を長期で使用するという前提に立てば、初期費用は使用期間によって平準化されるため、久喜市が主体となって新設した方が、総コストは安く抑えられる。久喜市は商業施設の2階に間借りする新たな公共施設のために、必要性に疑問のある立体通路まで整備することから、当該施設を相当な長期間に渡って使用することを前提としているはずであるが、どの程度の期間、使用する方針なのか伺う。また、伴って想定している賃貸契約の期間を伺う。

(2)(1)で述べたように、久喜市が取り得る選択肢を考えると、市が説明会で言及した年間5500万円という賃料は高額過ぎる。あくまで市が推計した仮の数字であることは理解するが、商業施設にとって大規模な遊び場は集客にも繋がる(現に、久喜市内の大型商業施設などは、自前で子どもの遊び場を整備している)ことも考慮して、賃料交渉に臨むべきである。
市の見解を伺う。

(3)あくまで仮の話であるが、商業施設の運営会社が変わる場合などでも、久喜市は当該地に公共施設を維持することが出来るのか。どのような契約条項を想定しているか、見解を伺う。

(4)上記(1)~(3)で述べた懸念を踏まえると、子どもの遊び場の新設は歓迎するが、

その場所が、商業施設の2階である必然性は高くなく、むしろ商業施設を間借りすることは、長期的にはリスクを内包しているという結論に至る。従来の計画通り、現在の「さくら」の地に子どもの遊び場機能も有した新施設を建設するように方針転換すべきではないか、市の見解を伺う。

 

 

 

 

質問事項

 新たなごみ処理施設に関する宮代町との交渉の前提を明示すべき

新たなごみ処理施設に関わる工事が開始されているのに、未だに宮代町との費用負担割合が決まらない異例の事態が続いている。これまで市は議会答弁において「賑わい機能」「公園や余熱利用施設」は新施設の建設に欠かせない不可分のものであるからもちろんのこと、「ごみ処理施設の新設に関連する諸費用」についても宮代町に負担を求める明言してきた。そもそも新たなごみ処理施設が高額過ぎるという批判に対しても「久喜市だけの負担ではない」との見解を示していた。また、これまで久喜市と宮代町は一部事務組合を組織し、対等な立場でごみ処理行政を運営してきたが、今後は久喜市は宮代町から「事務の委託」を受ける立場に変わる。つまり新施設稼働後は久喜市が宮代町よりもごみ処理行政において、重い責任とリスクを担うことになる。更に現在、久喜宮代清掃センターは宮代町に立地されているが、今後は久喜市に立地される。それらを踏まえ伺う。

(1)新たなごみ処理施設と余熱利用施設、本多静六記念市民の森・緑の公園の稼働までに要する(要した)以下費用について、それぞれの総額を伺う。
ア.「人件費」

イ.「各種計画策定や調査、監理、アドバイザリー、支援など各委託等に要した費用」
ウ.「賑わい分を含むごみ処理施設の整備費」
エ.「本多静六記念公園と余熱利用施設の整備費」
オ.「道路や下水道などのインフラ整備費」
カ.「その他地元対策費など」
(例えば、各種委託費等をウやエに含む場合は、その旨と金額を具体的に示して頂きたい)

 

(2)(1)の総額に今後20年で発生すると想定される維持管理費も加えて、現在の久喜宮代衛生組合における久喜市と宮代町の負担割合で按分した場合、宮代に求める負担金の総額はいくらになるのか伺う。

 

 

 

 

質問事項

  栗橋駅自由通路の清掃を増やすべき

栗橋駅自由通路の清掃が行き届いておらず、積み重なったホコリがいたるところに点在している。何に使用するのか不明な備品も放置されており、管理が不十分であるように感じる。
特別な清掃を求めるわけではないが、通常求められるであろう清潔感は維持するべきであると考える。

(1)現在、栗橋駅自由通路で行っている清掃の内容と頻度を伺う。

(2)現在の契約内容に、高所など手の届きにくい箇所の清掃は含まれるのか伺う。

(3)今後は高所などを含め、手が届かなくとも視界に入る部分は、定期的に清掃を実施するべきと考える。見解を伺う。

 

 

 

 

質問事項

 久喜提燈祭り会場周辺で「ポイ捨て」を減らす方策を

今年は4年ぶりにコロナ前と変わらぬ形式で久喜提燈祭りが開催された。多くの方が集い、歓声をあげる姿は活気に溢れ、久喜提燈祭りが、久喜市にとって重要な文化であることを改めて感じた。一方で、祭りの後、道路上に大量に捨てされているゴミは目に余るものだった。ほとんどのゴミは、祭典委員会や、露店の事業者、清掃業者によって翌朝までに片づけられるが、最終的に誰かが片づけるから良いわけではなく「路上に捨てる」という行為自体が、好ましくない。特に提燈祭りには多くの子供たちが訪れる。「みんなが捨てているから」という集団心理に流されて、モラルに欠ける行為をしてしまう経験をするべきではない。ポイ捨てを減らすべく、仕組みを考えるべきである。

(1)環境への意識を高める目的も含め、市がゴミ箱を設置出来ないか。イギリスでは、吸い殻を入れることでアンケートに参加できる投票式吸い殻入れを設置して、たばこのポイ捨てを46%削減させた事例もある。こうした事例を参考に、アンケートや投票などエンターテインメント性を取り入れたゴミ箱を提案する。市の見解を伺う。

(2)他の自治体で行われている大きな祭りでは、ボランティアの大学生がゴミ袋を配布している事例もある。久喜市も実施するべきではないか、見解を伺う。