今日は、スポーツ少年団の指導者認定講習に参加。
講師の一人は、市議会の大先輩でもある岸輝美さん。
岸さんは久喜市のスポーツ少年団、ゆうゆうプラザの礎を築いた方です。
歴史に裏打ちされた含蓄と、ユーモアにあふれる講義を楽しく聞かせて頂きました。
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長い歴史の中で地域の教育に多大な貢献を続けるスポーツ少年団も、少子化により全国的な団員不足は深刻。チームの統合が進んでいます。
少子化の煽りは中学校も例外ではなく、例えば野球においても「9人」を確保できない学校も増えてきています。
今年、チョコレートクラッシュに体験に来てくれた小学生の親御さんに聞いても
「中学の野球部は9人揃わなくて・・・」
「今の3年生が引退すると、○人しか残らなくて・・・」
という話を聞きます。
少子化が進む今は、学校単位で部活動を維持するのが困難な時代なのかもしれません。
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そんな中、静岡県磐田市では人数不足・学校の先生の負担軽減を目的に「部活の地域化」を進めるモデル事業を開始しました。
全国では、部活動へ有償での外部指導者登用を推進する事例も増えています。
これまで学校の部活動が果たしてきた教育的意義は計り知れません。
自身の学生時代を顧みても、思い出の大部分を部活動が占めています。
そのように多くの人の青春時代を彩ってきた「部活動」も、献身的な先生たちの「ボランティア」によって支えらえれてきたのが事実です。
意外と知られていませんが、部活動は学校の正規課程ではありません。
わずかながらの手当はガソリン代でマイナスが出るレベルです。
このような議論をすると
「カネのためにやってるのか!」
「それが聖職者の務め!」
と主張する方も一定数存在します。
しかし私は、平準化出来ない個々人の「聖職性」に依存する現在の「部活動」の在り方には限界があると感じます。
仕組み・システムとして「一生懸命な先生が報われる」ことを担保しなければ、何かあると「責任」ばかりが追及されるこのご時世において、リスクをとって「部活動」に励む先生が少なくなっても不思議ではありません。
私も以前に久喜市議会で「部活動に力を尽くす先生方を支える仕組みを」と提起したこともありましたが、残念ながら具体的な答弁は得られませんでした。
それでも「地域のスポーツ」と「部活動」が共存し発展するためには、時代に併せた変化が必要であることは間違いありません。
前述の先行事例のように「地域が支える」仕組み、部活に力を尽くす先生方を支える仕組みを、引き続き議会から提起していきたいと考えています。
【参考:磐田市中高生ラグビー部発足】
【参考:京都市教育委員会 (有償)外部指導者推進事業】