【3行で言うと】
・防災無線を屋内で聞き取りをするのは困難
・防災無線を後から電話で聞ける、防災テレフォンサービスを提案→実施予定
・防災メールの周知方法の改善を提案→市内事業者と協議開始
※防災無線とは、、、街中にあるスピーカーが災害時の緊急情報や行方不明者情報を放送するサービス
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昨年の台風被害時にも市政レポート、ブログで書きましたが、防災無線の難聴問題(聞こえない問題)について議会で取り上げました。
まず、私が前提として考えるのは「屋外スピーカーから室内に音を聞かせるのは限界がある」ということ。
「防災無線が聞こえない!」という人もいれば「防災無線がうるさい!」という人もいるのが、行政の難しいところで。。。
「防災無線が聞こえないから」という理由で、ボリュームを上げることは現実的ではありません。
住宅の気密性も上がっていますし。
そこで私は以下の提案をしました。
①防災テレホンサービスの導入(←防災無線の内容を電話で聞けるサービス。高齢の方向け)
②防災メールの利用推進・周知の徹底(←防災無線の内容がメールで送られてくるサービス。メールを使える世代向け)
①の防災テレホンサービスは、他自治体でも導入実績があり、市役所担当課の方も前向きで「導入を計画している」との答弁を頂きましたので、近く実現する予定です。
②の防災メールとは、あまり知られていませんが、防災無線と全く同じ内容のメールを受信できるサービス。
【久喜市防災無線メールサービス】
・kuki.bousai@mpme.jp に空メール(件名・本文に文字を入力しないメール)を送信して登録するだけ!!!!
防災メールは市のサービスとして導入されているものの、知名度は高くないのが現状。そこで私は周知方法の改善を提案しました。
防災メールの登録のためだけに、わざわざ時間を作って頂くのではなく、他のものの「ついで」に登録出来るタイミングで周知を図るべき、というのが私の考え。
具体的には、スマホ・携帯電話を「購入」するタイミングが周知のタイミングとして適していると感じます。
そのために「携帯電話事業者」「パソコン教室」など種々「初期設定」を行うであろう企業に協力を依頼して、周知活動に協力をしてもらうことを提案致しました。
その結果、「市もメール登録者数を増やしたい。周知活動への協力を頂けるか、市内事業者と協議を進める」旨の答弁を得ました。こちらも確実な実現が図られるよう、しっかり取り組んで参ります。
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情報伝達手段として、これまで防災無線放送は一定の役割を担ってきました。
しかし、より便利な「メール」という方法が確立された以上、長期的には「防災無線」という情報伝達手段は下火になると考えます。
「皆がメールを使えるわけではない」とのご意見もあります。
当然そういった方へのケアは必要でですが、「メールを使えない方へのケア」と「メールを使える人の数を増やす」は別問題であり、同時進行で行うべきです。
緊急時・災害時の情報は命に係わる重大情報です。一人でも多くの人に届くようこれからも議会から発信を続けてまいります。