久喜に居ながら仙台の避難を誘導した話 | 久喜市議会議員 貴志信智(きし のぶとも)オフィシャルブログ「FROM HERE!」Powered by Ameba

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久喜市最年少久喜市議会議員
公式HP→http://kishi-nobutomo.com/index.html

三行で言うと・・・

・先日の大雨災害時、仙台に滞在中の私の母と兄に避難勧告が出たため、諸事情により私が遠い久喜から仙台の避難を誘導


・その際、久喜でも締結したYahoo!防災協定の恩恵を受ける!


・一人でも多くの人に情報が伝えることで、IT環境の無い方にも情報が伝わる
確率が高まることを実感





北関東~東北を襲った豪雨の際、実は仙台に滞在中の私の兄と母が避難勧告を受けました。


私の実家は秋田県ですが、兄は仕事で仙台在住。母は秋田から兄の住む仙台のアパートに遊びに行っていた際のまさかの避難勧告。


避難指示が出た時間、兄はまだ職場で連絡付かず。母はメールと通話しか出来ないバリバリのガラケー派。


DOCOMOより、母のガラケーに緊急速報メール(現在地の基地局エリアにより配信)が入ったものの、兄とは電話がつながらない、たまたま滞在していただけの仙台市で近くの避難所なんてわかるはずもなく、

どうしたらいいか困った母から私に電話が入った、というのが顛末の前段階となります。




久喜にいる私はインターネットを駆使し、遠隔オペレーションにより、母を避難させることを決意!


以下の行動をとりました。


・仙台市公式twitterから避難勧告が確かに出ていることを確認

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・母に電話をして、滞在先の兄のアパートの住所を確認


・仙台市HPにアクセスし、該当の避難所をピックアップ

{A3E1D2E3-7017-4ECE-A03C-1113C2CB10FB:01}

・googleマップを駆使し、避難所まで遠くなく、道順もシンプルであることを確認


・滞在先アパートから避難所までの道順を電話で細かく指示(だいたいのところまでたどり着いたら小学校名を頼りに近隣住民に聞いてもよし)

と、ここまで終了した時点で兄が帰宅。事なきを得ましたが、兄も最近越してきたため避難所を知らず、結局私の指示通りに避難をしたそうです。

ちなみにこのとき、仙台市のHPはyahoo!防災協定によりYahoo!社が提供する特別簡易版となっており、非常にシンプルで使いやすくなっていました。

{8A1433E1-0647-4421-B6D8-FFFFD710E2D1:01}


昨年の久喜市議会で私が提案し、採用して頂いたYahoo!災害協定ですが、実際の災害シーンで見る(使う)のは初めてでした。


【参考:Yahoo!災害協定 http://www.city.kuki.lg.jp/kurashi/bosai_bohan/b




前回、久喜市の災害対策の課題を検討した私のブログにおいて「インターネットの活用」を提案したところ

「インターネットを使えない世代はどうするんだ?」

というお問い合わせを頂きました。ご指摘はごもっともで、例えば単身世帯でインターネットを使えない世帯への対策は喫緊の課題と言えます。
(防災無線等、音に頼る情報伝達には限界があるし。。。)


過疎地の自治体で実施しているような、1世帯1つの防災ラジオや防災端末などを配布し、お年寄りでも簡単にアクセスできる環境づくりはこれからも提案し続けますが、こういった予算措置が必要な事業にはどうしても時間がかかります。


その間に、私たちができる事は、今ある手段を駆使して、目的達成に1パーセントでも寄与しそうな方法を「すぐに講じる」ことだと思っています。


インターネットの活用は、今ある設備で可能なため(予算措置がほぼ不要なため)実施へのハードルが高くないのが特長です。


例えば、インターネットによる情報発信が充実し、情報が現状より一人でも多くの人に伝われば、隣の住民から情報を聞くことが出来るかもしれません


今回の貴志家のケースのように、遠方の親族から情報を得る事が出来るかもしれません。


繰り返しになりますが、抜本的な対応策は並行して提案しますが、その間にできる事は全てやるべき、という考え方です。


今回のような未曾有の災害は、災害対策を見直すターニングポイントとなり得ます。


早速久喜市でも災害時の情報公開の見直しが進み、専用ページが立ち上がりました。

【クリック】久喜市防災情報ページ


引き続き、より強固な防災体制を目指し、調査・提案を進めます。